【感想・ネタバレ】世界を解き明かす 地政学のレビュー

あらすじ

・なぜ独裁者は戦争をしたがるの?
・なぜ中国とロシアは仲良くするの?
・なぜトランプ大統領は身勝手でも許されるの?

★26万部の『13歳からの地政学』著者 最新作!


世界の解像度が上がる最高の入門書!

中国が日本への圧力を強める台湾問題やロシアのウクライナ侵攻、トランプ大統領のベネズエラ攻撃……。物騒な地政学のニュースが年々、増え続けています。戦後80年で世界は再び、大国が勢力圏を広げようとしのぎをけずる戦国時代に入ってしまったようにみえます。
それでは、これからさらに紛争が増えるひどい時代になるのでしょうか。すべてのニュースには、背景事情や理由があります。
そして未来がどうなるかは、世界の問題についての理解が社会に広がるかにかかっています。

・中国がもし台湾統一したら、日本と韓国は中国の下に入る
・ウクライナとロシアの戦争の妥協がむずかしい理由
・民主主義国を自滅に追い込むSNSの陰謀論工作
・日本ではなぜスパイが育たないのか
・王室の外交力は地政学的な利点がある

この本の魅力は、国際情勢のポイントを網羅してあるところです。ぜひ知識を深めてください。


【内容紹介】
第1章 地球儀からの視点
台湾は世界の勢力図を変える場所にある
中国がターゲットにする沖縄と「バシー海峡」
兵器を運ぶロシア――北朝鮮直行列車は日本海沿いにある
トランプ関税にインドが屈しないのはなぜか
「敵」に囲まれた陸の孤島イスラエル
東南アジアにとって、「中立であること」は生き残りのための教訓
守りようがない地形のウクライナ ほか

第2章 世界を動かすシステム
責任果たさず「おいしいとこ取り」するアメリカ
中国、ロシアには弱いトランプ流交渉術
ファーストレディーの影響力はあなどれない
宇宙開発には自国を敵国から守る役割もある
戦争のドローンはなぜ人ごとではないのか
世界地図の描き方で国力がゆがむ
日本を残すために必要なこと ほか

第3章 時がもたらす変化
80年という戦争の風化が極右勢力を後押しする
日本の核保有は代償が大きすぎる
戦争を欲する独裁者の事情
鉄道の「線路幅」が大国の勢力圏を示す
温暖化で紛争のリスクは高まる ほか

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Posted by ブクログ

ネタバレ

中国は水深の深い近海として南シナ海を管理下におければ、アメリカやロシアに対抗できるレベルの核になる

ランドパワーのある中国ロシアは軍事的功績が政権を安定させる要因となり、他国に対して威圧的であれば上司から評価される

温暖化が進めばロシアの価値が高くなる。なぜなら永久凍土の面積が減り海航路の短縮や農作物の生産量向上などにつながるため。さらに人口密度が低く温暖化により住める場所が増えると中国人が流れ込むリスクが及ぶ

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2026年04月10日

Posted by ブクログ

新聞のコラムの様にトピックごとに短く内容が整理されているので地政学初心者にも読みやすく、分かりやすいです。

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2026年02月28日

Posted by ブクログ

地政学はこの年になるから面白いのだろうか?勉強してこなかったからだろうか?
世界の動きの(何故)を繋ぎ合わせてくれる接着剤のように思う。

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2026年05月17日

Posted by ブクログ

地政学とはどういうことが課題になり、どのような現状なのかを世界の状況を踏まえて解説してくれる本。入門編としてもってこいなのではないかと思う。

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2026年03月29日

Posted by ブクログ


地政学って、自分が学生時代は聞かなかったなー、と思いながら気になっていて。読みやすそうな本を探してました。
こちらは、文章のあとに該当箇所の地図などが出てくるので、うろ覚えの地図も確認できて、よき。

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2026年03月17日

Posted by ブクログ

昨今よく聞く地政学という文言。その意味を教えてくれる本だと思います。

最もわかりやすいことは、地理的な条件です。
日本は海洋によって守れており、恵まれていることを感じました。
逆にユーラシア大陸の各国はなぜ紛争を続けているのか、アメリカはなぜ世界でTop
でいられるのかを政治と経済、民族の観点も踏まえて教えてくれる本です。

また、時間の経過も世界に影響を及ぼします。
温暖化による影響
資源やインフラの取り合い
戦争の経験の喪失で引き起こされる影響は?など。。
後世に引き継いでいかなくてはいけない経験・意思があるのだと感じました。

本誌最後には、"経験したことからしか学ばない"という教訓を著者は述べています。
私もこの本を通して、世界を見てみたいと感じました。

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2026年03月17日

Posted by ブクログ

今起きている世界情勢についてのことを、歴史、価値観を踏まえて学ぶことができた。そして、戦争は繰り返すことのないよう過去から学んでいくべきである。

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2026年03月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 世界情勢を分析する上で必要な初歩的知識が得られる本である。
 
 ヨーロッパ諸国において、極右政党が勢力を増しているが、それについての作者の見解には「それ、あなたの考えですよね?」とツッコミを入れたくなった。本質は別のところにある気がする。作者の寄っている方向からの視点が多過ぎる記述が気になる。

 新たな知識を得る事もできた。世界を動かすシステムの一つにスパイ機関がある。その情報活動は「シギント」「ヒューミント」
「オシント」である。
シギントとは通信や信号を傍受するシグナル・インテリジェンス。
ヒューミントとは敵の組織に入り込むなどの人との接触を介した活動。
オシントとは公開情報を分析する事である。
戦後、超大国アメリカに防衛面で頼れたため、必要性がなかったこともあるが、以前のように頼れなくなって来ており、2014年からは国家安全保障局を新設している。が、「結論だけ」を必要とする傾向のある政府首脳に、受け取った多くの情報や分析を自ら判断する能力がなければ、各国のように情報機関は使いこなせないそうである。特に生まれながらの資質によるヒューミントを見出し、サポートするためには、日本のお役所の異能排除の組織文化では、育てるのは不可能だとか。

 日本では宇宙政策は平和目的にのみに活動を限定しているが、
アメリカやロシアは他国の衛星を破壊・妨害する軍事研究を進めていて、ロシアはすでに地球の軌道上の人工衛星から別の衛星に向けて物体を発射する攻撃実験済みであり、それらの動力に小型の原子炉を使う研究をも進められている、というから驚きである。
宇宙間で交戦、という事態にでもなれば放射能汚染された無数の宇宙ゴミが発生することとなる。

 今後、私が特に興味を持っているのが、一度の攻撃で大量投入が可能な安価(数百万程度)なドローンの迎撃にパトリオットミサイル等の高価な装備(6億以上)の現状。イスラエルvsイランにしても、ドローンに翻弄される様を見ていて、今後の迎撃体制の構築が気になる。

 国土の大きさが国力のイメージにも関わるため、現在のメルカトル図法ではなく、イコールアース図法の採用を求めるネットキャンペーンが広がっているそうである。

 私の学生時代に「地政学」という分野があったなら、喜んで学びたかった。

 

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2026年05月18日

Posted by ブクログ

2026年のGWが始まる前に購入して、GW中に読み終えた本です。今年のGWは天気の悪い日が少しあったので外出する代わりに読書の時間を確保することができました。ウクライナ侵攻に始まり各地で紛争が起きていますが、これを理解するためにも「地政学」の知識や考え方は為になると思い、様々な人の書いた地政学の本を読んでいるので、この本もその1冊となります。

高校時代に地理(というより地図帳)が好きだった私は、解説してある内容と場所がリンクしていると理解が深まります。今後も類書を読んで、著者間の考え方の共通点・相違点を把握していきたいと思います。

以下は気になったポイントです。

・世界中の国が同じルールを守り 信頼関係を高め、 戦争の危険が遠のくほど地理の重要性は薄れる。 お金さえあればどこでも同様の暮らしができるようにするルールを整えているのが「 グローバル化」の世界であり そこでは「 もの」がどの国で生産されたかも重要ではない。 このことが多くの雇用の受け皿である 製造業が、先進国から中国などの新興国に移った一因になった(p15)

・この本では通常のニュース報道では 分かりにくい 地政学の問題について「 地理」「政治を含めた 国際 社会のシステム」「時間」 という 3つの柱で解き明かす (p16)

・ランドパワー の国の特徴の一つは、 民主化しにくい 。大陸国家は国内に多数の 民族・宗教 ・言語を抱えている、歴史的に 陸続きの周辺国と戦乱を繰り返してきたからである、(p26)

・中国が台湾を統一すれば私たち 周辺国はどうなるか、日本や韓国では中流 アメリカ軍の活動が難しくなる。 その場合 第2列島線以東にアメリカは 防衛ラインを交代させるかもしれない。 これは日本や韓国が中国の勢力圏に入れられるか、 独力で中国と対抗しなければならなくなることを意味する、 公社であれば 中国に対抗するために 軍事費 や軍の陣容を 急拡大させなければならなくなる(p41)

・台湾 近くの バシー海峡がなぜ重要かというと、 日本・ 韓国・ 台湾・ 中国東部に向かう 原油、 LNG船の C レーンが通っているからである。 ここは 深度が4000m と 深く、中国の各搭載の原子力 潜水艦が太平洋へ出入りする際に探知されにくい 貴重な場所であるから、さらに 国際会計 ケーブルの多くも この海峡を通っている (p48)

・戦後80年を経て植民地時代の体験者が減っていることも無視できない要因である、 韓国では日本の植民地支配を非難する歴史教育が続いているが、学校で学ぶことと、 直接の負の体験では重みは大きく異なる(p60)

・ウクライナ 戦争でわかったのは、大量のドローンに一斉攻撃された場合、 パトリオットなどの迎撃ミサイルでは対応できなくなることである、また、ドローン・ 砲弾を大量生産できる産業力・供給網が戦争には 不可欠であることが明らかになった(p65) 両国軍の攻撃による成果の7-8割は、ドローンがもたらしているという推計もある(p199)

・ウクライナとロシアの戦争が長引いている背景として、プーチン氏がウクライナ人という国民性を否定していることもある。 侵略する側が相手の国民性を全く認めていないという点で、 今回のロシアの侵略の性質は通常の紛争とは異なっている 。国力で劣る ウクライナがロシアに対して驚くべき 抵抗戦を 続けているのは、母国や自分たちのあり方を消し去ろうという敵への反発心がある(p96)

・古代からヨーロッパ大陸は外敵から守るのに不利な地形であった、大陸のうち 平地が占める割合は半分以上あるので、軍隊が 比較的容易に移動できる。近世まで軍の主力だった 騎馬兵 が進行しやすいことを意味している(p98)

・ ウクライナ侵略でロシア経済は兵器生産など 軍需が支える モデルにシフトした、軍事関連はロシアの国家予算の4割を占めるまで膨らんでおり 停戦で 軍需が減ったら 深刻な 定期低迷を招くとみられている。 さらに 停戦後には数十万人の待機兵も生じることになる、 この2つは過去にソ連崩壊の原因となった(p112)

・ 国際連合はアメリカなど5大国に安保理の拒否権を与えた、 これは大国の脱退で有名無実になった戦前の国際連盟の失敗を防止するためであった。大国が敵対しても 話し合える場が確保されていれ、 話し合える場が確保されていれば戦争 (p157)

・ サウジアラビアでは国王が絶対的な権力を持つが実際には好き勝手な独裁が許されているわけではない、 民主主義の「個人が平等な一票を持つ」という考え方 よりも、 血縁や 部族 ネットワークを通じた 合意形成の方が根付いている(p171)

・ 2025年 秋 高市 首相は日本を訪問したトランプ氏と初会談し同盟関係の強化を誇示した、 大方の予想を超えて トランプ氏の高市 首相への対応は好意的であった。この一因として、 安倍首相の妻はトランプ大統領のメラニア夫人と極めて親しいという事実がある(p176)

・ 北朝鮮は2024年、 ウクライナ軍と戦う ロシア軍に1万人を超える 援軍を派遣した、 その結果 ロシアに北朝鮮を対等の同盟国と認めさせ、ドローンなど 軍事技術や 多くの資金を得ることに成功した(p228)

・ NASA によると 2024年の地球の海面 は約30年前と比べて、 10cm 以上 上昇した。 氷床や氷河が解けたことや、海水の熱膨張が原因である(p238)

2026年5月6日読破
2026年5月11日作成

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2026年05月11日

Posted by ブクログ

ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルによるガザ地区への攻撃、そして、アメリカのイラン攻撃など侵略戦争が相次ぎ、世界平和が踏みにじられる不安感が増してきている中で、タイムリーな本であり、少しでも、その背景を知れるのではという思いから読んでみた。

日経新聞の記者として、30年にわたり活躍してきた著者が、現地での取材経験や体験をベースに幅広い情報を収集して解説した本。

とはいえ、狭い島国・日本で暮らしている自分には、なかなか、ピンとこない記述がほとんどで、ストンと落ちる知識にはならない感じがした。

そんな中で、少し覚えておきたいと思った点を列挙しておく。

・中国は原子力潜水艦の運用安定性や隠密性の意味から平均水深1200メートルの南シナ海の支配に固執する。
台湾とフィリピン・バタン諸島の間に位置するバシー海峡は原油・LNG船のシーレーンが通っており、深度が最大4000メートルと深く、核搭載の原子力潜水艦が探知されにくい貴重な場所

・韓国は日本と対照的に自然災害が少ないが、中国からの侵略という人災が多かった。

・イスラエルが強硬姿勢を続ける要因のひとつとして、国交を持たない国々に囲まれ、上方から攻撃されるリスクに直面し、外敵から守りにくい地理的条件がある。そのため、敵を物理的に排除しなければ安心できないという心理に陥っている。

・ウクライナは国境が約6000キロメートル、敵国ロシアとは約2000キロメートルという地形的困難さがある。多くの文明の交差点に位置し、小麦など世界の食糧生産に欠かせない肥沃な黒土があったことから、多くの戦禍をもたらす要因になった。

・EUの構想は、紛争の温床になりやすい地続きの地形から生まれた。戦争が再発し、大陸全体が荒廃することをなくするシステムが求められ、お互いの恩恵のある枠組みを作った。

・南米各国の国境線の区画の多くは、自然の障壁によって画定されて檻、領土争いになりにくい。


・戦後80年という時間が第二次大戦の教訓を風化させ、世界は、反グローバル化の方向に進む。価値観や規範が揺れ動き、多民族への憎悪をあおって立身出世しようとする政治家が増える傾向にある。

・核兵器は、敵国を全て焦土に変える原子力潜水艦からのICBMなど、圧倒的破壊力を持つ「戦略核」と、近くの標的へのミサイル攻撃のように破壊力が限定的な「戦術核」の2種類がある。「戦術核」は現実的な脅しになる。


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2026年04月23日

Posted by ブクログ

パスポート保有率18%、映画の興収ランキングを国内作品が占有する内向き時代。最新の情報をまじえて平易な言葉で書かれているのでたくさんの人に読んでほしい。海外の印象が戦争や不法就労に収束するのはあまりにもったいない。

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2026年04月16日

Posted by ブクログ

参政党の候補者が日本の核武装について安上がりと発言した件が取り上げられている。著者は核を持つために必要になるコスト、使うために必要になるコストを考えると全く安上がりではない、と断じている。私なんかは核武装と聞いただけで「絶対あかんやろ」と反応してしまうアレルギー持ちだから、現実的にコストを考える目線を自分にないものだと感じた。
また、メルカトル図法ではロシアが大きく見えすぎており、それをロシア=大国イメージの演出に利用していたり、アフリカが小さく見えすぎていて過小評価されているから是正してくれと訴えていたりするという話が興味深かった。

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2026年04月12日

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