【感想・ネタバレ】グレイの森のレビュー

あらすじ

\\第27回大藪春彦賞候補作 文庫化!//

あなたの代わりは
あなたしかいない。

一つの事件から
家族がゆがみはじめる、
渾身の社会派長編小説。

■あらすじ■
臨床心理士になって4年の水沢藍を
訪ねてきた聡美。
診察室に入った彼女は、
何かに憑かれたように話し始める。
同時期、藍はボランティアで
英語を教えるため小学六年生の綾香を
訪ねていた。
表情がないことに違和感を覚えたとき、
手首に刻まれた何本もの傷跡に気づく。
綾香が発する‘サイン’とは――。

両者の話を聴くうちに、
藍はある殺人事件の真相を
知ることになる。

事件の背後で苦しむ人々の声を掬う、
臨床心理士の物語。

■著者からのコメント■
すべてに白黒つける二項対立の世界で
「生きづらい」と感じることが
多くなりました。
人が人として生きるために何が必要か。
自分の中の汚いものを見つめながら、
魂の底をえぐり出すようにして
書きました。
生きづらさを抱える
すべての人に捧げます。

序章
第一章 選ばれざる道
第二章 我が母の教えたまいし歌
第三章 親密さの居場所
第四章 アノマロカリス
第五章 アリの哲学
第六章 グレーゾーン戦争
第七章 ロストワン
第八章 予感
第九章 運命の木
第十章 選ばれし者
第十一章 呪縛
第十二章 手紙
第十三章 烙印
第十四章 二人の母
終章

解説:吉田大助

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Posted by ブクログ

水野梓『グレイの森』徳間文庫。

臨床心理士が偶然に殺人事件の被害者家族と加害者家族の狭間で苦悩するという社会派小説。

生と死の狭間で、解の無い答えを見付けようとして彷徨う人びと。失ってからこみ上げてくる後悔の念。全ての人は迷いながらも微かな光に向かって歩み続けるのだ。


斗鬼クリニックで臨床心理士になって4年になる水沢藍の元を訪ねてきた聡美という中年女性は、診察室に入ると何かに憑かれたように話し始める。

そんな中、藍は知人に請われ、精神的な問題を抱える小学6年生の綾香にボランティアで英語を教えることになる。藍は、初めて綾香を目にすると彼女の顔に表情がないことに違和感を覚えると共にに、彼女の手首に刻まれた何本もの傷跡に気付く。

聡美と綾香の話を聴くうちに、藍は2人はある殺人事件の関係者であることを知る。聡美の息子が綾香の弟の通う小学校で刃物による無差別殺人を行い、綾香の弟はその犠牲となっていたのだ。

息子を冷酷な殺人者にしてしまったことで苦悩する母親。亡くなった弟に優しく接することの出来なかったことを悔やみながら、幼い息子を失った母親が苦しむ姿を見ながら暮らすことに息苦しさを感じる姉。

本体価格900円
★★★★

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2026年02月18日

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