あらすじ
30年、40年、それ以上にもわたる会社員生活。
60歳以降もなぜ働くのか、どう働くのか。
お金のためか、惰性か、それともやりがい?
今の会社で再雇用、転職、それともフリーランス?
渦中の60代はもちろん、「明日はわが身」の50代にとっても、人生後半戦における「働くこと」との向き合い方を考えるうえで欠かせない1冊。
本書では、企業勤めの50代後半~60代、約5000人を対象とした調査をベースに、シニアの働き方の今を追う。20年以上にわたり、「ずっと正社員だった人」は、どのように働いているのか、後輩たちの中でどうふるまうのか、仕事や報酬に対してどう感じているのかをアンケートから明らかにする。また、企業側は60代人材に何を思いどう運用しようとしているのか、今後どうなっていくのかを調査結果から明らかにする。50代からできる準備や対策のヒントも提示する。
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Posted by ブクログ
本書は、人生100年時代を背景に、主に50代以降のキャリア戦略と働き方を解説した一冊である。50代後半で転職後も年収を維持できる人は4割未満で、転職率自体も約5%と厳しい現実を示す。そのため、定年後も働く際には「なぜ働くのか」という基準を持つことが重要だと説く。著者は「お金」「時間」「やりがい」の三軸で働き方を考えることを提案し、定年前と同じ収入を求めるのではなく、自分にとって納得できる働き方を選ぶ大切さを伝えている。
Posted by ブクログ
以前、同じ著者の「ジョブ型人事の道しるべ」という本を読んだ。当時のメモを見返すと、下記のように書いてあった。
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薄々勘付いてはいたものの、これからの時代、歳を重ねるごとの昇給は期待できず、キャリアの中での給与水準は30-40代でピークを迎え、そのまま定年まで頭打ちなら良いが、役職を解かれることにより給与が下がる可能性も低くないという不都合な事実。老後の生活には2000万の貯蓄が必要と言われる中、どうやって資産形成していくか主体的に考えないといけないなと危機感を感じた。
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本書においても同様のことを感じた。60歳を過ぎてからも「50代当時と遜色ない収入を維持したい」と思いすぎることの危うさを痛感させられている。
人生の終盤に差し掛かる60代以降は、「お金」×「時間」×「やりがい」の三つの軸で自身の働き方を考えるべきだというのが筆者の考えだ。執行役員にまで出世したりしない大半の「ふつうの会社員」は、30代後半から40代前半ぐらいで管理職登用されたとて、在任期間は10年前後になるだろうと筆者は見立てている。
役職定年があろうとなかろうと、より優秀な候補者が現れた時点でリプレース対象になる。課長止まりの人材が10年以上もポストを占有しているのは企業にとって望ましくない。などなど、「ふつうの会社員」にとっては耳の痛い言葉が並ぶ。
ポストオフされた「元・管理職」のシニア社員が職場の「腫れ物」にならないためには、「現」場で「役」に立つ人であることが不可欠で、そのためには、つねにスキルのアップデートに努めることと、管理職時代のマインドセットをプレーヤーモードに切り替えることが肝心だと筆者は説く。「アドバイスだけならAIでもできる」という言葉がグサッと突き刺さった。
どうせいずれ現役に戻らなきゃいけないなら、管理職になんてならなければいいんじゃない?とも思うけれど、処遇の面で有利になりやすい点にくわえ、マネジメント能力やリーダーシップを身につけその後の専門職としての選択肢を広げる意味でも、管理職はやっておいたほうが良いみたいだ。
筆者自身が60代後半ということもあり、本書は50代後半から60代の人をターゲットとして設定しているようだが、正直なところ、その年齢になってからこの本を読んでも時すでに遅しな気がしている。私は今30代の終わりにさしかかるところだが、おそらく会社員として「一番稼げる」時期である、これからの10年間をいかにして過ごすかがすごく大事なんだと思う。
それは会社での仕事ぶりに限った話ではなく、仕事以外に好きなことや夢中になれることを持てるかということも含めて。「はたらく」ことの意味とか、会社との距離感とか。役職定年や定年を迎えて給与が下がっても、「自分の価値が下がった」と思ってしまわないように、自分の土台を作っておく必要があるだろう。
会社における「自分」は、本来、自分の中のごく一部でしかないはずだ。「会社の中の自分」だけでなく、「会社の外の自分」を育てておくことが、人生100年時代には必要なのかもしれない。ワークとライフという単純な構図だけでなく、会社の外で「はたらく」という選択肢だってある。会社が「ゆりかごから墓場まで」面倒を見てくれる時代は終わった。雇われる側も、したたかにー。
Posted by ブクログ
【フリーランスになる?ならない?】
フリーランスになることに躊躇してしまいますが、
「フリーランスのリスクは収入が不安定なことぐらい」と述べられており、それ以外のリスクはないとのこと。
収入は重要ですが、仮にそれなりの資産があり、毎日食うに困るほどでないのであれば、フリーランスになるメリットの方が大きいように感じました。
やってみるか!