あらすじ
【電子版限定書き下ろしミニ小説つき】1巻は発売後即重版!! 男装陰陽師少女の平安妖コメディ! 男と偽り、陰陽師として出仕した真澄。真澄の正体を知りながら、彼女のために秘密を守っている玲雅(あきらまさ)。麗景殿で起きた怪異を調べるため後宮に向かった真澄は、見知らぬ少女に言い寄られてしまい…!? お家存続のため男と偽って陰陽師として出仕することになった真澄は、先輩陰陽師・玲雅の華麗な技に魅せられ、弟子入りを決意する。傲慢で人使いの荒い玲雅に、いきなりしごかれる真澄。二人は、後宮に現れる物の怪退治に臨んだが、間一髪で取り逃がしてしまう。男女の逢瀬の場にしか現れない物の怪を罠にかけるため、真澄は「女装」して、玲雅と一夜を過ごすはめに…!? 2011年度ロマン大賞受賞作!!
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Posted by ブクログ
久々に楽しめました。
姫が男と偽って宮中に出仕っていうお話は結構ありますけど、こういうお話好きです。
家の存続のために男装して出仕しているのに、結構女装させられる真澄。最後の方まで真澄を男と思っていた玲雅でしたが、最後には真澄を女と認識。どうするのかと思ったら、女であることを知ったというのは隠したようです。次巻に続くですね。
今回、予想通りの展開に進まないことが多くて、それはそれで面白いです。こういうの次巻も期待しています。
Posted by ブクログ
コバルトロマン大賞受賞作。
兄に成り代わって〈男装〉して陰陽寮に出仕した〈真澄〉。
先輩陰陽師の玲雅とともに、後宮の物の怪退治をするのだけれど――。
というのが大まかな流れですね。
帯に「ちょいエロ陰陽師コメディ」ってあって、えー(・д・;)となっていたのですが。
そんなことありませんでした!
むしろ私の想像力がひどかった\(^o^)/<……。
おもしろかったです。
〈真澄〉の前向きなところとか、玲雅の負けず嫌いなところなど、魅力的なキャラがいっぱいです。
覗き魔がいい味出してます(笑)
まさかあの人があんなことをしでかすとは思いもせず……。
いや、そういう「まさかあの人が」展開がいくつもあって、つい物語に引き込まれてしまいました。
お気に入りのキャラは橘内侍!
なんだろう、あの人が出てくるとこっちも元気になってしまいます。
憎めない人だ(*^-^)
ストーリーもキャラもまさに「てんこ盛り」な一冊でした。
続き、出るっぽいので楽しみにしていよう。
Posted by ブクログ
雑誌コバルト・ロマン大賞2011受賞作。
読みやすい文体に個性のあるキャラクターでさくさく読めました。
内容的にはある意味少女小説の王道。ちゃんと陰陽師のシステム、平安の時代的葛藤が表現されていて良かったです。
イチオシは覗き魔ですw
Posted by ブクログ
2011年ロマン大賞受賞作。
楽しかった!もっと早く読んでおけばよかった!もう6作か7作目まで出てるよ、追っかけようか迷うなあ。
選評の内容にも照らし合わせられるし、新人賞受賞作はすべて読むべきだなあ、と肝に命じました。
今作は選評見ると、受賞時から少し改稿してるみたいだけども、それも参考になるし。
日本ものを書くのは初めてとのことですが、すごくよく書けてると思う。陰陽道の考え方も面白いし、数にこだわるっていうのもいいな。数って古今東西、神秘なものだし。
キャラがいろいろよかったな。玲雅さんはカタブツな感じ、蘇芳は従者枠として及第点、覗き魔ちゃんはアホでかわいいし、立花ないしのかみは楽しいし(源氏物語から取ってるよね)、何気に左大臣の裏表ありつつ力がある感じも好き。
術のことなどは、鬼舞のパクリじゃんみたいなとこもあるんだけど、まあ陰陽師だしゆるせるかなあとも思うけど。
コメディ具合がちょうどいいし、ほどよく謎ときもあり、持てるもの持たざるものというサブテーマなんかもよかった。
きちんと人間とかその人の持つ哲学とか書けてて、素晴らしいなぁと。
あとがきみても、作者さんの人柄がいいんだろうなぁと思います。出版はチームプレーとか書いてて。
あと、このロマン大賞では、他に2作が二次まで通ってるし、その前回も3作は応募してるみたいだし、多作な人ですごい。たくさん書いて力をつけられたのだろうなぁ……わたしもいっぱい書かなくちゃ!
Posted by ブクログ
私、こういう話、好き(笑)。
実は、あまり期待していなかったのだけど、結構楽しめた。似たようなのは乱立しているけど、最近新たに始まった中ではこれが一番だと思う。
ただし、真面目な陰陽師ものを期待してはいけない。基本的にはラブコメ。でも、そのミックス具合が私的に絶妙でツボ。