【感想・ネタバレ】ハックス!(4)のレビュー

あらすじ

阿佐実(あさみ)みよし、高校アニ研で監督になりました! 文化祭っていう目標ができてから、予想外のアクシデントもあったけど、私たちのアニメ、いよいよ制作も追い込みです。楽しんで、楽しいことだけ考えて、ワクワクしちゃうようなアニメを作りたいっ! さあ、こうしている場合ではないですよ私たち!! 経験ゼロからの高校アニ研D.I.Y.グラフィティ、大団円!!

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女子高生と一緒にアニメ作り!!

新入生歓迎会で見た「アニメ」に衝撃を受けた阿佐実みよしは、アニメーション研究会に入部を希望する。しかし、そのアニメを作った人はもういない。それどころかアニ研は開店休業状態。どうする、みよし!…と心配する間もなく、彼女はただひたすらにアニメを創り出す。その熱量に感化させられた仲間たちとの熱いアニメーションライフが始まる!

第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞した、今井哲也の初連載作品です。普通の“部活もの”とは一味違います!何者かになれる人、何者にもなれない人、その差がどのようについていくか、それを描いている作品です。この漫画を読んだ後、きっと何かを始めたくなっていることでしょう…。

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感情タグBEST3

購入済み

すごくよい

ものすごく絵がうまいというわけではないけれど、高校生くらいのややぎこちない感じの人間関係がうまく描写されている。

#アツい #泣ける #感動する

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2023年11月07日

Posted by ブクログ

楽しいことをみんなでやることの難しさと、楽しさ。それがいっぱい詰まった、最高の青春グラフィティでした。

主人公の天真爛漫なみよしはいかにも漫画的なキャラクターなんだけど、活動を邪魔するマジで頭がおかしい人が出てきたり、活動に参加しながらもやる気が無くてずっといらいらしている人がいたり(そして誰も直接そのことに触れられなかったり)、明るいだけの物語では決してなくて、「あーあーこういう人っているよなぁ」というチクチクと刺すような現実が垣間見える。結局人間関係ではうまく和解したり解決したりできなかったりもして……それでもみんなで一緒にアニメを作って完成させる、それが一つの答えになっている。それはとても正しいことで、同時に難しいことでもある。
これはなんというか、例えにしては大きすぎる話なんだけど、無念のなか先立ってしまった子のためにせめて親ができるのは、幸福に生きることだけだ、みたいな話に近い感覚がある(あくまでただの感覚なので、そこはそれ、適当に割り引いてください)。

だから、それを成し遂げたラストでは感動せざるを得なくなる。フィクションが現実を乗り越える瞬間がそこにはある。
今井哲也さんはフィクションと現実の境界を描くのがとても上手い人だなと思う。
楽しいことを全力で楽しもうとするみよしは、強い。素敵な人だ。

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2017年08月19日

Posted by ブクログ

最後はやっぱりアイツが邪魔をするか……という、読めてしまうラストの「転」は残念でもあったが、すべての伏線が綺麗に収束していくのは見事でした。

今井作品を読むのは『アリスと蔵六』『ぼくらのよあけ』に続き3作品目だったが、子どもの成長と、それを「先を行く」者たちが見守り、背中を押すという構図が変わらない。それがとても優しさと希望に満ちていて好きだ。

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2017年06月02日

Posted by ブクログ

高校生部活青春劇として、誰もにおすすめしたい、唯一無二の作品。

とある高校のアニメ研究部を中心として、主人公の入部から文化祭までが描かれる。
主人公は語彙が少なく説明ベタだが、快活で行動的で、非常に魅力的に描かれている。
そんな彼女が周囲の人々に支えられ、また影響を与えながら、
文化祭で上映するアニメ作品の制作を目指していく、といったストーリーである。

特筆すべきはそういったキャラクター一人ひとりの感情・行動が、全編を通じ驚くほど丁寧に描かれていてる点であり、
青春劇として読者が必ず共感を覚えるようなリアリティと、
胸の奥底の忘れかけていた部分をくすぐられるような温かみを持つ作品となっている。

ラストシーンの読後感も非常に素晴らしい。
全4巻なので是非是非読んでみて欲しい一作。

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2012年10月12日

Posted by ブクログ

まさに大団円って感じで凄く良かった!
OGの彼女と主人公が似てる感じが味わい深かったねー。
あと一歩オトナになったところとか。

続きないかなー、読みたいなー。

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2012年08月28日

Posted by ブクログ

最終巻。こんなに手際のいい高校生っているのか?とかおもうけど、情熱があって、熱中して、楽しんでる姿は青春だわね。羨ましくもあり。欠点というほどではないが、あれだ、顔の区別が付きにくいのはちょっと残念。

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2010年06月06日

Posted by ブクログ

たのしいって大事だよねー、と改めて感じさせてくれる作品。
これまで悩みらしきものが見えなかったみよしが、
いろいろなことに悩みながら、そして悩まされながら、アニメを作っていく様は
まったくもって青春でした。すばらしい。俺も手伝いたいぜ。

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2010年05月23日

Posted by ブクログ

総集編みたいな印象。群像劇ができるレベルで脇役が個性的で、それぞれのエピソードも展開力がありそうなのに、ずいぶん積み残したんじゃないかなあ。主役のみよし分だけはなんとか描いた感じ。おもしろいのはたしかなので完全版が見たい。アニメでもいいです。

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2013年06月14日

Posted by ブクログ

 今井先生の作品をいい加減集めようと思い購入。前情報に違わず、1巻を読み始めたら止まらない面白さを備えていました。アニメという団体で作る物をテーマにすることで繰り広げられるであろう煩わしい人間関係や才能の問題、出来た時の達成感、色んな要素を余さず詰め込んだこの作品は見ていて様々な感情を掻き立てられました。

 持たざるものの後味の悪さ。今井先生の過去を考えればみよし側の人間だと思いますが三山先輩や映研部長などの描写もやけにリアルでした。自分は臆病ものなのであくまで手は動かしますが、正直心は三山先輩に同調してしまいました。あんな近くで才能の塊を見せつけられ、触発されてなにか行動しようにも絶望してしまうほどの空っぽな自分、わかってはいるがああいった足を引っ張ってしまう人間をしっかり描写した今井先生はすごいというか有難うと感謝を言いたくなりました。それほど、コピーを渡し終えたあとの三山先輩には自分を重ねてしまった。

 しかし、そんな人間達で作り上げたものでも作品は作品。色んな障害があって挫折することは多くの人が体験したことがあるはず。だけど、どんな形でも完成に至ったときの達成感と自分は逃げなかったという証拠をもらうためにやりきるしかないんだよね、それこそみはしのようにがむしゃらに。そのがむしゃらで自分が楽しめなかったら止めるしかないけど、楽しいなら止める必要もない。最後のふみさんの言葉には見る人がみれば自己中かもしれませんが確固たる自分を持った人の良い言葉だったと思います。

 一歩を踏み出せない人、頑張る人、諦めてしまう人、青春群像劇としてやるべきことはやった作品でした。エピローグも未来に続くいい終わり方でした。多分しっかりとした完成というか気持ちいい終わりを期待してた人にとっては尻切れトンボな終わり方だったかもしれないけど、この残る違和感こそリアル感なのではないでしょうか。

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2013年04月27日

Posted by ブクログ

完結。
文化祭で見事完成させたアニ研。
一生懸命になれるって良い事よね。
けども、あれだけ引っ張った兄が何の役も果たして無い上に、
フミさんが電話で強引に出しただけという拍子抜け。
ハタノさんは生徒会になじんでそれっきり。
圧倒的に尺が足りてない。
作者の最初の構想では新しく新歓アニメ作るくらいまであったのでは。
特にハタノさんがもっとアニ研に絡んで欲しかった。
これからってとこで。惜しい。

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2011年11月10日

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