感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
なでしこジャパンの佐々木則夫監督と元ジュビロやオリンピック代表を率いた山本昌邦さんの対談形式の本。
サッカーマネジメントを通して、広くマネジメントもとい、組織についての言及がある。
始めはもっと、具体的なエピソードが多めなのかと思っていたのだが、具体的な話はあまりなく抽象化されており、ビジネスマンにも共感の持てる内容であった。
リーダーシップとして、部下への接し方やスランプの人間をどう導くかなど、非常に参考になる内容でよかった。
ぜひ、手に取って読んでもらいたい1冊。
■目次
第1章 リーダーと組織のあり方
(重要なのは目標設定、自主性を養う、
責任を与える絆を深めるコミュニケーション
山本がみる第1章のポイント―部下の自主性を育む)
第2章 人材の育て方とチャレンジ精神(問いかけて考えさせる
スランプの部下をどう導くか
ミスから何を学ぶか
さらなる結果のために
山本がみる第2章のポイント―進歩を讃え向上心を引き出す)
第3章 ぶれないリーダーであるために
(モチベーションを上げるリラックスオーラ
部下の信頼を得るためには
孤独感と責任
すべてを見守る勇気
勝つ組織、勝てるリーダー
山本がみる第3章のポイント―リーダーは明確な哲学を持つ)
Posted by ブクログ
なでしこが世界一になった秘訣が書いてある気がした。
佐々木監督の哲学は、シンプルで、
自主性をとにかく重んじる。
調整型のリーダーであり、脱皮型のリーダーである。
飾らない。
Posted by ブクログ
【内容】個性豊かな女子選手たちをまとめあげ、チームをFIFA女子ワールドカップ世界一に導いた佐々木則夫氏と、アテネ五輪監督として“谷間の世代”を鍛え、現在はサッカー解説のほかビジネスマン向けの講演活動を行っている山本昌邦氏による、「本当に勝てる組織を作るリーダー論」が登場!「部下の自主性を養うには」「リーダーが口にすべき言葉」「組織の結束が乱れたら何から手を付けるべきか」など、ビジネスの現場ですぐに使える貴重なヒントが満載。ビジネスマン必須の一冊。 (「BOOK」データベースより)
【感想】なでしこジャパンの佐々木監督とアテネ五輪代表の山本監督の対談形式の一冊。組織マネジメントについて語っている。どちらも好きな監督なので、好感をもって読んだ。
前半のリーダー・組織のあり方や人材の育て方についての内容は、「重要なのは目標設定」「自主性を養う、責任を与える」「絆を深めるコミュニケーション」等割と一般的だが、サッカーの例を交えて紹介しており、読みやすい。
後半には感銘を受ける言葉が溢れている。「何度も繰り返すうちにできるようになる瞬間がある。その瞬間の喜びを、みんなが分かち合える組織でありたい。その時に、生まれながらに備えている才能ではなく、努力した姿勢を評価する。」(P148)「リーダーは心豊かなカーナビゲーション」(P162)「21世紀型のリーダーとは、1人1人の個性を尊重して輝かせ、それによって組織全体を輝かせる調整型のリーダー。自分の持っている知識、情報、経験等を円滑油として、部下を引っ張っていくタイプ」(P178)などなど。
最後に、山本監督の「あなたの大切な人が、あなたを誇りに思えるような人生を過ごそう。」この言葉はすごく心に響く。2人のサッカー監督としての日々の組織マネジメントの試行錯誤。そこから「いま」があるのだと感じられる。