【感想・ネタバレ】それでも息子を日本の小学校に通わせたい(新潮新書)のレビュー

あらすじ

日本の公立小学校は、子どもの人格形成に深く関わり“勉強を超えた学び”を提供する、世界でもまれな教育システムを持つ。イギリス人の父と日本人の母の間に生まれ、6歳で親元を離れて通ったイギリスの小学校をはじめ、大阪の公立小、神戸のインターナショナルスクール、アメリカのニューヨーク大学と、各国の多様な教育を受けてきたドキュメンタリー監督が自身の経験から綴る「“当たり前”の中にある価値」。

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Posted by ブクログ

ネタバレ


色んなメディアで取材されていて知ったのがきっかけで、5歳の双子を育てる中で日本の小学校教育をどう捉えたらいいのかを知りたくて手に取った。

教育大国として知られるフィンランドでも日本の教育システムが注目されているのは意外。著者がアメリカで働いたときに武器になった礼儀や真面目さ、コロナ禍で日本の学校再開が早くできた理由となる部分など、日本人だからこそ当たり前に思っていたことが、海外から見ると凄いことのよう。

著者は日本の全部がいいと思っているわけではなく、未だに変わらない年功序列やジェンダーギャップ、母親に対する過剰な期待、子供を歓迎しない雰囲気など、海外生活を経たからこそ感じる日本の課題もある。日本とアメリカを行き来する中でアイデンティティクライシスも経験。
自分も狭い世界で生きているのに結婚出産などでそれなりに似たような状態になって苦しんでいるが、著者はもっと若い時にそれを乗り越えたのが凄い。

6〜12歳という人格形成期に日本の小学校で周囲との協調性を重んじる考え方や振る舞いの基礎を学んだ後、自我が出てくる10代前半のタイミングで「自分とは何か」という問いを重視するインターに移ったのはいいとこ取りプランで著者にあっていたとのこと。逆に、先に自由や自己表現を重視する教育を受けた人が日本社会へ入る方が苦労しやすいという話だった。

「6歳児は世界中どこでも同じようだけれど、12歳になる頃には、日本の子どもは"日本人"になっている。」これがキャッチコピーの著者が監督を務めた映画は、アカデミー賞にノミネートされ、日本人監督による日本を題材とした作品として初の快挙だったとのこと。まだ映画は見ていないけれど、日本人としてどう感じるのか、見てみたいと思う。
まだまだ気づきが沢山あったので映画を見た上でもう一度読んでまとめておきたい。

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2026年07月01日

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