あらすじ
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人気シリーズ「乙女の本棚」第52弾は、文豪・徳田秋聲×イラストレーター・チェリ子のコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。
私何だか、こういう寂しいところが、かえっていいのよ。
望太郎は、山から一輪の百合を持ち帰った。その日から、彼は奇妙な夢を見るようになる。
徳田秋聲の名作が、MVイラスト制作をはじめ、現在ではキャラクターデザインや装画など幅広いジャンルにて活動中の大人気イラストレーター・チェリ子によって描かれる。名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
初めて読んだ作家。少し難しい言い回しが絵によって緩和される。
どの土地も人間によって汚されている話は最近キレイな話を読んでいたので現実に引き戻される感じがした。
Posted by ブクログ
望太郎は山奥から、一株の白百合を持って帰った。
どんなに清らかだろうと思える場所に植え替えても、擬人化された白百合が夜な夜な枕元に立ち、其の場所でかつて起こったらしい陰鬱で悲痛な物語を語って聞かせてくる。
目が醒めて白百合を確認に行くとやはりそのたび萎びているので、結局はもともとの山奥の滝の麓へ返すこととなる。
最後の「流や丘や森や、有りとあらゆる、人類が棲むべく選んだ地の、すべて惨禍や罪悪や、悲哀の迹を印するに過ぎぬのであろうか」という一文に、妙にうなずかされた。
徳田秋聲の作品は初めて読んだけれど、泉鏡花とともに尾崎紅葉の門下であったそうで、なるほど情景描写の美しさに惚れ惚れとしました。
清らかな場所に行きたくなったけれど、このGWの渋滞や混雑を思って一瞬で打ち消したよね。やはり読書こそ至高。
Posted by ブクログ
〈乙女の本棚シリーズ〉
徳田秋聲+チェリ子
望太郎が山奥から一株の白百合を持って帰る。
気高いくらいの真っ白さと光沢を持ち、優しささえ感じるその白百合を誰にも踏み躙られたくない思いで、白百合の植えどころを見つけて植える。
だが望太郎は、乙女になった白百合が此処は枯れてしまいそうでと悲しむ夢を見て、植え替える。
植え替えては、また夢に出て…
三たび白百合を植え替えるが、結局山へ帰りたいのだと…。
勝手に場所を替えることは許されないのだろう。
そうでないと生きることはできないということだろうか。