あらすじ
お姉ちゃんより幸せになってやる。それが、私の復讐――。姉・陽子に結婚を誓った恋人との仲を引き裂かれた月子は、仕事も恋人も手にすることのできる「週末婚」を思い立つ。家庭と仕事の両立、セックスレスなど、現代の結婚が抱える様々な問題に焦点を当て、テレビドラマ化も大評判に。タイトルも社会現象となった話題作。
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Posted by ブクログ
「義理と演技」のパートIIらしいのでそれも読みます。
男女のキョリ、違い、恋愛、結婚、ここに全て書かれてる!
姉妹の確執やお互いコンプレックス抱き合うのもリアル
以下引用
「必ずお姉ちゃんより幸せになってみせる。私はお姉ちゃんの幸せを何一つ邪魔しなかったのに、もっとすごい幸せを手にしたというのが一番の復讐になるのよね」
月子「私の背骨は家庭であり家族なの。そこに責任を取ることで初めて私がすべてに安らげる。私が私でいられる」
月子、航一離婚
航一「女房なんてつくづく沢山だよ。「私が私じゃなくなる」「何のために生きてるの」だのってね。そんなこと、男だって同じだっていうのにうっとうしいこと叫ぶなって言うんだよ」とわらっていたらしい
解説↓
昔はオス・メスの体格差がすごかった。メスは大きなオス(群れの中でやっつけられない大きく強い)を選ぶよりなかった。猿人類も体格差があったが、現代人では男女の差は1.1倍程度。
群れの中の順位、つまり性交権をめぐって紛争が絶えない社会はしんどい。
一夫一妻の番をつくる動物は少なくないが、共同生活を送る動物のなかで、一夫一妻のペアをつくる動物は大変珍しいという。 霊長類ではヒトだけ。
そして色恋の悩みが現れ、恋人以外の魅力的な他人と出会い、欲望をそそられ、無限にさまよい続ける。この課題は解決しっこない。
およそ今ほど人間が厳しく評価され、競争させられる時代はなかったのではないか。巨大な資本主義社会に放り込まれ、個々人は利潤を生むかどうかで計測され、レッテルをはられる。
どんな人間も、ある一点において周囲から一目置かれなければ生きていけない。
現代社会はその評価システムによって「何の取り柄もない、何の特徴もない、完璧なダメ人間」を作り出し続けている。本来そんな人間など1人もいないはずなのだが…
Posted by ブクログ
夫婦って難しいなー
でも一緒にいてすべてをさらけ出すからこそ
より深みにいけるのかな。
それでもやっぱり私は同居婚が良い
純さんがとても素敵。
月子が傷ついたときに、陽子に会いに行くシーン。
「おんな」ですよね~
そんな月子に共感できちゃう自分も、
どろどろの「おんな」。
Posted by ブクログ
週末だけ絶対に2人で過ごす、その他の日も一緒に居たければOKだし、病気やトラブルがあったらフレキシブルに対応という週末婚を実践するふたり。
最初はいいけど、嫁姑問題、仕事激忙し問題とかで徐々に破綻。忘れられない過去の男に再開し、誘うけど振られる。そして最後どうなるのかと思ったら、離婚して、付き合ってる時にもどってこれで幸せってオチ・・・なめとるね。
そもそも週末婚自体は素晴らしいシステムなのに、主人公夫婦が決めたルールを守らないから破綻しただけ。
不倫テーマの面白い小説ってことで読んだけど、特に主人公夫婦が不倫するわけでもないし、オチも期待はずれだった。