【感想・ネタバレ】憲法がヤバいのレビュー

あらすじ

現行憲法については、戦後、GHQ草案を翻訳してつくられたものであるという誕生の経緯と、戦争放棄を記した第9条、ことに集団的自衛権をめぐって、常に改正論が出てきていたが、安倍政権が、自民党改正草案を示し、2013年7月の参議院議員選挙で過半数を得たのち、96条の憲法改正の条項の改正を皮切りに、本格的にそれに着手しようとしていることから、にわかに憲法改正論議が高まってきている。
憲法改正というと、9条改正問題に目を奪われがちだが、著者が着目し、危惧するのは、自民党草案に見られる、憲法の本質、根幹を揺るがす思想だ。では、憲法の本質とは何か? いったい、何が変えられようとしているのか?
イデオロギーではなく、あくまでもロジカルに改正草案を検討し、それを中学生にもわかる易しい説明と口調で説かれる本書は、今こそ私達一人ひとりが、憲法に関する自分自身の意見をもち、いずれくるであろう国民投票の場で、冷静な判断をしていくのに恰好のテキストとなるであろう。

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Posted by ブクログ

自民党が提示する改憲草案で、日本国憲法に書かれている何がどう変えられようとしているのかが俯瞰的に把握できる。

ただ、タイトルの響きほど踏み込んだ感じがなく、よく言えばソフト、悪く言えば手緩い感じ。

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2016年07月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

選挙の期日前投票のために購入。
「○○がヤバい」も2冊目。

この本も憲法改正自体を否定するのではなく、自民党草案を否定している。
前半は現憲法と自民党改正案と並べたりして違いを淡々と記載し、他の党のように頭ごなしに否定しているわけではない。
理路整然と中立的な立場で意見を述べている。
選挙前に憲法改正を理解するには適していた。

素人にもわかりやすく記載されていたが、なんせ全く勉強していなかったので深いところは読み取れなかったかもしれない。
その中で下記が重要な点と感じている。
・憲法は何のためにあるのか
→国家を縛るものから、国家を継承するものとなり、主人公が国家から国民になっている。

・基本的人権の尊重の軽視
→絶対に侵されないものからお互いに尊重しあうもの
生まれながらあるものから共同体の中で生成されたもの
に格下げ?

・国民主権は普遍の権利から可変可能なものに変わってきてる。
自民党草案を否定しているのは細かいところよりも主に総論的なところか。
改正案は国家権力はなぜ正当化という疑問に答えていないという
総論的なところに上記を踏まえて問題視している。
また、9条は分けて考えるべきというのは新しい意見であった。

なるほど、総論的=本質的なところが確立していないと国が進む方向も定まってこない。大きな問題である。

この本で今回の参院選についてよく考えれるようになった。
憲法改正をしないという政党は論外だと思う。
ただ、他の政党は改正案をここまで具体的に書いていない。
自民党案に問題があるならどうすればよいか、、、、。

憲法改正の本も一旦これで終了として、憲法改正以外も考慮してそろそろどの党に入れるか考えないとね。

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2013年07月15日

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