あらすじ
誤謬の温床か、現代の神話か。
「いけねえ癖」をもつ心理学者が、「変」を解剖する。
いまの日本の「心理学」は、奇妙な状況にあります。そこにあるのは、アカデミックな心理学と大衆的な心理学の混乱です。この本では、この状況を整理し、今後の共存のための考え方を示します。読み終わると、きっと心理学が好きになる。そんな本です。
「私は心理学というもの自体が大好きなのです。私は、海外の学会サイトや学術誌の著者欄をはじめとするあらゆるプロフィール欄に「I like dogs」と書くくらいに犬も好きなのですが、それに匹敵するレベルの心理学好きと言っても過言ではないでしょう」
イラスト:たにあいこ
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Posted by ブクログ
一章 変な心理学
・他人の心をコントロールする、自分の心をカテゴライズするという特定の目的を持った大衆心理学
・出版バイアス、再現性問題(40%)、クオリア問題
・行動心理学→定義が心理学そのまま
二章 カラーバス(色を浴びる)効果
ある色を意識すると関連したものばかりが目に入る
しかしcolor bath の論文はない
自己啓発本から始まり次第に心理学として言及
「随伴性注意補足」という学術用語はある
・ベンハムの駒、カクテルパーティ効果、アインシュテルング効果
三章 ウィンザー効果
第三者から得る情報は信用されやすい
windsor effect の論文はない
『伯爵夫人はスパイ』のウィンザー公爵夫人のセリフ
「説得意図の察知」が起きると「自己呈示」の情報を低く見積もる「割引原理」(情報の帰属する要素が複数あると寄与度を差し引く)
漏れ聞き効果
四章 逆カラーバイアス効果
存在するのに意識として捉えられないもの
サブリミナル現象→閾下単純接触効果
・連続フラッシュ抑制(刺激の強い画像と弱い画像をそれぞれの目で見ると、強い方しか見えなくなる)
・注意の瞬き(500m秒は注意が及ばない)
・非注意の見落とし(ゴリラ実験)
五章 蛙化現象
もとは学会でのポスター発表(査読論文ではない)
→実験の難しさ
虚像崩壊説と接近速度説
学校という同質性の高い空間だからこその内部モデルの崩壊のしやすさ
アイデンティティのための恋愛
六章 どうしてこうなった
ルンペルシュティルツヒェン現象(名前をつけることで安心する)
ジングル・ジャングルの誤謬
心理学を民俗学へ