あらすじ
ロックの神という名の悪魔の出現によって、第2の魔のジャンピング・スポットと化した新フリーウェイ。ボニーとドトキン、二人のバイクメ~ンの生死を賭けたバトルは、リンダ、リカコ、ファッツ・ヒロミらを巻き込んで激しくなってゆく。ヒーロー不在の時代の新たなる伝説、いよいよ最終巻に突入!!
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Posted by ブクログ
古谷実が大ファンだということで、読んでみた。
望月峯太郎の作品は「鮫肌〜」「座敷女」「東京怪童」を読んだことがある。
作品は面白かった。
なんで面白いのか説明が難しいが、飽きさせない癖がある。
絵がまず上手く、セリフも多くないので読みやすい。
シティーっぽいタッチというか、描き込みが少なくシャレたタッチな感じ。
序盤は主人公とリカコ家族が絡まないので、ストーリーが進んでる感なく、浮ついた感覚だったが、次第にそれも無くなっていった。
テンポの遅さや引きの弱さは気になるが時代を考えると妥当だと思う。
ライバルのドトキンの意地の悪さがめちゃくちゃ良い。
女子供に手をあげるし、すれ違う人にはもれなく意地悪をする(持ってる飲み物をこぼさせたり、わざとぶつかったり)。
そんなドトキンがボニーに執着する本当の理由がラストで明かされる。
「ボニ〜…やっぱりお前は…カッコいい!!!」
大ラス、人車一体の二人が迎えた結末。
1巻でガソリンを飲んだドトキンのセリフ「俺はもっと鉛が多いのが好みだ」の伏線回収が一番気持ちよかった。
ロック、バイク、喧嘩、ライバル、友情。
ギャグの根底にあるバカな男のロマンが当時の不良でもオタクでもない層に刺さったのかも。
バイクも50年代のロックもわかんないからついていけなかった部分は多いけど、その情熱やギャグでそれをやるカッコ良さは感じたよ。