【感想・ネタバレ】終りに見た街のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

容赦ないですね。
いや、『戦争中にタイムスリップした』物語とは言え、
どこかで何となくな平和的オチを期待してしまっていたんだと思います。
それこそ悲惨さを舐めている平和ボケだったのかもしれませんけど。どーせ小説だし・・・ってね。
まぁとは言え爆撃された未来が終幕になると予想できた人は少なかったんじゃなかろうかと思いますが。

うーん・・・面白かったんですけどね。
メッセージ性がそもそも重い題材に加え、ラストがまさかの結末である事から
どう受け止めていいのか自分の中でも理解できていない感じかな。今は。

ちょっと疑問点は残りますけどね。クリーニング屋の兄ちゃんっぽい将官とかさ。
あの人も歴史を跨いでしまって、新也君のように良くも悪くも順応したって事・・・
だとしても将官まで出世しているのには違和感があるし。
あ、現世は現世で生きつつ、もっと昔から過去でも生きていたと捉えると何とかなるかもしれませんね。

こういうSF的な要素と、平和ボケに対する題材的な警告がどう噛み合うのか、そこら辺に理解が及ばないですね。

主人公夫妻と敏夫の行動については、自分はちょっと同意できない。あくまでも性格の部分にもよるかもしれないけどね。
戦争を知っているからこそ少しでも被害を減らそうとするか、
知っているからこそ自分達だけでも必死に生き延びようとするか。
自分だったら間違いなく後者だと思うんですよね。
守るべき子供達も居るなら、尚更。
とにもかくにも目立つ事を避け続けるんじゃないかな、と。

逃げた先に何があるかは分からないですけど、
一度飛んだって事は戻る可能性だって頭にない訳ではないでしょうから。

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2014年04月16日

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