あらすじ
科学哲学と科学者をむすぶ新しい入門書.科学哲学からの“実践的”提案をあなたはどう受け止めるだろうか? 自分が行っている推論が「演繹」か「帰納」かを意識すること,「観察の理論負荷性」のプラス面も頭に入れてデータをながめること,支配的な「パラダイム」に安易にしたがわず,直観を信じる,別の「説明」を考えてみると新たな発見があるかもしれないこと,目的によっては詳細さを避け 「確率」を使って考えること,「モデル」は現実に,実験は「モデル」に近づくよう修正すること,「進化ストーリー」は俗流か科学的かを注意深く見きわめることなど,ふだん行っていることを見つめ直すきっかけとなる.
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Posted by ブクログ
とてもおもしろかった。
これから色々考える際に、新たな選択肢、新たなルートが開通したような感覚。
厳密に定義したりしようとするといずれも無理が出るし、どこかで諦めて、実際に役立つことだけ考えようというプラグマティズムに逆に共感した。
一方で、現実世界(と考えていること)も、モデルの集合や数式で表そうと思えばできるのではないかと考えると、そんなにかかずらうことでもないのかも知れないという緩衝地帯も手に入れることができた気がする。
そんなことまで気にせんでええやんと普段思われることが多い人(つまり私)にとっては、科学哲学はおもしろいと感じるだろうと思った。
「理解」できていない箇所や「知識」にもできなかった箇所はあるが、科学においても、形而上学的信念が、発展(そもそも発展とは何かということはあるにせよ)に寄与するという信念は良いと思った。
もちろん、科学の実際のところや実験の作法、計算等についてはてんで分からないが、科学というものを、人文学的な勘違いで無碍にする必要もなく、ともに共創することも可能と感じた。
余談として、色々な学問分野や関連知識、人とその関係性が何となくでもつかめてくると、色々な本を読んでも、個人的な親近感が湧き、一冊の本を読み進める、読もうと思う良いきっかけになると思う。実際には明確に定義することはできないが、感覚として「開けていく」ところ、その裂け目(付近)にいるように感じる。