あらすじ
キコはいつもひとり。だけど時折、空を見てフフッと笑い、楽しそうにおしゃべりする。そう、キコは死人としか話さない。いや、死人としか話せないのだ。生きている人間が怖い。それがキコの口癖。しかしそんなキコにも見るたびに胸が疼く女の子がいる。…死人がささやく。その疼きをずっと抱えてるままでいいの? 表題作『沼、暗闇、夜の森』ほか、不良少女の虜になる潔癖な女教師や高校生時代の初恋が忘れられない女子大生の執着、二人の女子高生が紡ぐ奇妙な絆と葛藤を描いた4編に描き下ろし3編を加えた、心の淵をえぐる渾身の読切短編集。
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Posted by ブクログ
さかもとさんの作風に慣れたというのもあるかもしれないけど、
前作より心鷲掴みな出来ではなかったような。
でもやっぱ良いです。
スワコさんはまた描いてくれて嬉しいけど、余計にもっと読みたくなってしまいました!
またまた描いてくださるといいな~。
Posted by ブクログ
さかもと麻乃さん二冊目の百合短編集です。
表紙からして前回に比べると毒味が増したように思いますが、全作品が暗いものではないので、明と暗のバランスが取れていて読みやすいかと。
個人的には、表紙を飾る「魔少女」と表題作の「沼、暗闇、夜の森」、そして前回収録されていた「スワコさんと宇宙旅行」の番外編「スワコさんとデート」がお気に入りです。
「スワコさん〜」は前回とても気に入っていた話でしたので、こうして続きが読めてとても嬉しいです。
しかしながら、今作から読み始める方には少し分かりづらい内容だと思うので、もしも購入を検討されておられるようでしたら、前作も一緒に読んでみてはいかがでしょうか。
今回の問題作のラスト2つは、明るいを通り越してもうわけがわからない(※褒め言葉)領域に達していて笑ってしまいましたが、雰囲気はぶち壊しだと思うので人によってはマイナス点かもしれません。