あらすじ
アベノミクスを本当に成功させるための提言。
安倍政権の成立にともない、株価は急上昇し為替相場も円安に振れ、日本経済に活気が出てきた。日本銀行には黒田総裁・岩田副総裁が乗り込み、評価すべき政策が始まった。このままアベノミクスの「3本の矢」で日本は順調に復活していくのか。不安要因はないのか。
15年前から一貫してデフレ脱却、日銀・財務省改革を訴え続けてきた著者は、アベノミクスは「1.5本の矢」で進め、と強調する。アベノミクスで最大の必要要素は金融政策だ。はっきり言えば正しい金融政策だけで経済は順調に回復する。老朽化したインフラの補修など、必要な財政支出はもちろんやるべきだ。しかしこれは0.5本の矢である。残りの、不必要な財政政策や成長戦略には政治家や官僚の利権の臭いが漂う。さらに、デフレ体質に固まった日銀を新執行部はこのままコントロールできるのか。白川総裁退任直前に行われた駆け込み人事は何を意味するのか。
ようやく正しい方向に進み始めた日本経済を著者が鋭く分析し、不安要因を指摘するとともに日本経済大躍進への方策を説く。
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Posted by ブクログ
面白い新書だった。恨み節と過去の話が中心だった浜田宏一さんの本より読みやすかった。
リフレ派じゃない人に読んで頂いて評価やレビューを見てみたい。
Posted by ブクログ
インフレ率=-2.1+0.62✕2年前のマネーストック増加率
この相関係数は0.89
物価連動債でマインドを可視化できる。
2年位のタイムラグがある。
ハイパーインフレは、お金の量に関係なく、財不足、生産能力不足でおこる。
オイルショックのときは、為替介入を不胎化しなかったため狂乱物価になった。
デフレ時は、マイナスのインフレ率より賃金の下落時が大きい。80年代のインフレ時は逆であった。
BFI(ブレークイーブンインフレ率)
デフレは賃金が決める。は因果関係が逆。
日本のCDSは上がっていない。10年国際利回りは上昇していない。
マネタリーベースの増減で、マネーストックのコントロールが出来るか。
マネーストック=信用乗数(k)✕マネタリーベース
Kは、倍くらい変動する
戦前の国債日銀引受は、9割を市中で売却。戦後インフレの原因ではない。戦後インフレは、物不足と復興金融債の引受。