あらすじ
男爵令嬢でありながら、匿名ドレスデザイナーとして活躍するエルフリーデ。そんな秘密ゆえの勘違いから、社交界で人気の伯爵令嬢と気まずくなってしまった彼女は、どこに行っても針の筵だ。誤解されるのにも疲れ始めた頃、エルフリーデは騙されるような形でふしだらな仮面舞踏会へと参加してしまう。危険な誘いが飛び交う中、媚薬も飲んでしまい、抗えない熱に翻弄され……
――そんなにも私は、悪いことをしたのだろうか。
心身共に、今にも崩れ落ちそうな彼女に手を差し伸べたのは、濃藍の瞳の男。心配そうな光が宿る瞳に心が揺れ、つい口にしてしまった、
「私、貴方と一夜を過ごしたいんです」
その一言が、彼女の運命を大きく動かしていく……!
感情タグBEST3
匿名
切なさと違和感の余韻
読みはじめは、人生を大きく揺るがすほどの嫌がらせに胸が痛み、「ここまで必要なのだろうか」と考えさせられました。ヒロインの家族は思いやりにあふれた素敵な人たちですが、貴族による少し怪しげなパーティーについて、もう少し情報収集があってもよかったのでは…と感じる場面もあり、やや気になる点として残りました。
また、嫌がらせを仕掛けた貴族令嬢たちには制裁が下されますが、やや穏やかな印象もあり、もう一歩踏み込んだ描写があってもよかったかもしれません。
一方で、ヒーローはとても魅力的で、最後はハッピーエンドを迎えられて安心して読了できました。欲を言えば、もう少し貴族らしい丁寧な口調であれば、より世界観に深みが増したように思います。