あらすじ
“読書のすすめ”店主・清水克衛氏絶賛!
死ぬまで20日間、あなたならどう生きる?
読めば何かが変わる、傑作ヒューマン小説。
鴨下虎太郎は大手化粧品会社に勤める32歳のサラリーマン。
自己啓発ビジネス書に感化された虎太郎は意気揚々と出社するが、突然の解雇を告げられる。
絶望に打ちひしがれるなか、追い打ちをかけるように殺し屋が現れ、いきなり死を宣告される。
命の猶予は20日間。
虎太郎は自分を殺したがっている依頼主を探し出すため、
これまでの人生で出会った人のなかで、自分を恨んでいそうな人たちに会いに行くのだが……。
【著者の言葉】
僕はこんな人のために『鴨か虎か』を書きました。
幸せになりたいと願っている人。
強く生きたいと思っている人。
他人の人生が羨ましくて仕方のない人。
自分だけツイテないと考えがちな人。弱気な自分を認めたくない人。
一度でも「死にたい…」と思ったことのある人。
そして、それらはすべて僕自身のことです──。
(著者/丸太たぼ吉)
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Posted by ブクログ
友人が、この本良いよ…と、送ってくださった本、
丸太たぼ吉著『鴨か虎か』、
今度は、私のほうから、皆さんにも紹介させていただきます。
感想めいた独り言、
私の自己中心主義の生き方について、反省させられた・・・。
私も、やはり、友の人生を壊したのかもしれない・・・、友への裏切り・・・。
丁寧に作られた映画では、主人公や助演者の顔とか感じが、映画の進行に従って少しずつ変化していく映画がある、この小説も同様か。なんかぎこちなく始まり、だんだん小説が仕上がっていく。途中で、だんだん、主人公が格好良くなっていくのだ。
(352ページ)足跡が残るのは、歩きにくいぬかるんだ道を必死に踏みしめながら、前に進んだときにこそ、その場所にしっかりと残るものです。
(435ページ)ただ、忘れないでくださいね。大切なこと。
Posted by ブクログ
夢を叶えようと努力することは、1流になろうとすること。
誰でも夢を持っている前提(野球選手、ロックミュージシャン、心理学者etc)では、辛いことがあっても、自分に自信が持てなくなっても懸命に生きるってことが大切だよって。あと、自分が迷惑かけたって思っても、他人にしてみたら実際違ってとらえていることもあるって。
そんな客観的に自分を見ることができず、自分の世界に閉じている自分には強く訴えてくる良い本だと思った。
自分を知るには人に会うこと。昔の友達でも、顔見知り程度でも。
人に会うことでつながりを感じれば、今まで気づいていなかったhappyに気づくことができるんだ。
だから、夢がないってことと他人に無関心って問題を解決しないとー。