あらすじ
農薬使用を前提に品種改良された日本のリンゴを、農薬も肥料も使わずにつくる方法を見つけた農家・木村秋則。彼の畑には、通常の1.5倍から2倍の微生物が生息するため土は肥え、伸び放題の草にすみ着く多種多様な昆虫類が害虫の大量発生を抑えている。また、リンゴ自体の免疫機能が高く、病気に対する耐性も強い。木村の畑を研究する学者が、「奇跡のリンゴ」を生み出した「自然栽培」の驚異のメカニズムを分かりやすく解説。
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Posted by ブクログ
とてもわかりやすい構成で読みやすかった。
何より、例えがうますぎて理解するスピードが速く理解が推し進められた。自然栽培での人間の役割はスポーツでいうところの監督という例えが印象的んだった。
あとから調べてみると、自然栽培と自然農はどちらも無肥料、無農薬、生物の生態をうまく組み合わせる農業という点で共通しているが、前者は土を撹乱することで窒素の循環を促すのに対し、後者は完全に人間が手をつけない手法であることを知った。
自分は能動的に何かを行うことが好きなので、自然栽培あるいは自然農法で農業をいつかやってみたいと思った。
Posted by ブクログ
自然栽培で作られた奇跡のりんごは、単なる奇跡なんかじゃなかった。複雑な生態系、美しい景観、豊かな土壌によって育まれたりんご!
美味しくないわけがない‼️
内容が自分にはちょっと難しかったので星4つ。
Posted by ブクログ
軌跡のリンゴで実践されている自然栽培という農業を追い続け、科学的に優しく説明している。
通常の農業と自然栽培の違いを、生物学における「分子生物学」と「生態学」を例に比較するところは、なるほど、と納得。
本書もそれなりに興味深いのだが、以前読んだ『土と内蔵』の方がより面白かった。
Posted by ブクログ
奇跡のリンゴの農家から学んだ自然農法のメカニズムについて、わかりやすく解説している。
遺伝子組み換えされた野菜や農薬がどのように人体に影響を与えているのか。
自然農法で微生物や虫などがどのように働き、助けてくれるのか。
家庭菜園で土作りを試行錯誤している中で、とても参考になる内容だった。
Posted by ブクログ
奇跡のリンゴを生み出した、自然栽培のメカニズムが解説された本。
有機栽培と自然栽培の根本的違いは、プレイヤーとして振る舞うか、監督して振る舞うかの役割の違いにある。
なんか、コレを読んでハッとしました。
農的暮らしを取り入れるべく半農生活を始め、トライ&エラーで有機栽培をやってはいるんですが、やろうとしていることは、自然を抑えようとしているんだなと。
そうじゃなくて、自然に近づけることで生物の力を利用するんだと。うん。コッチのほうが無理がなさそう。
ちょっとうちの畑の一角を使って、自然栽培のアプローチで試してみようと思います。
本書の中盤は専門的な内容で眠かったので、、また改めて読み直します。
Posted by ブクログ
農業に興味がある、奇跡のリンゴに興味ある方にオススメ
・自然栽培とはどういうものか
・畑の土壌はどうなっているのか
自然栽培の触りを知りたい方に、オススメの1冊
土について勉強になりました。
私個人が「なるほど」と思ったところは、付箋、折り曲げがあります。
Posted by ブクログ
タイトルにもサブタイトルにもないが、「奇跡のリンゴ」の自然栽培を軸にした話。生産者がプレイヤーをやめるのが自然栽培だけど、放置するのではなくて監督をやるのだ、と。僕は放置派だったのですが、それでは確かにうまくいかんのです。
生物相を多様化し、分子生物学的だった農業に、生態学の視点を。生物のネットワークから見ると、作物自体が一番の攪乱かもしれませんね。そういう結果を監督としてコントロールするのは、門外漢のほうがよかったりするのかもなあ、などと漠然と思ったり。
本としては、やや冗長だったり唐突だったりと感じるところもありますが、あかるい話でよい。