あらすじ
仏教の視点から見た経営の真髄とは?
経営の視点から見た日本の問題とは?
稀代の経営者が、日本経済に辛口アドバイス!
稲盛和夫守護霊が語る経営フィロソフィと仏教スピリット。
危機意識を持たせることが経営マインドを育てる。
新規事業は動機が善か否かを考える。
社員の経営マインドを育てる「アメーバ経営」
政治家の国家運営の甘さを経営の視点から読み解く。
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Posted by ブクログ
(2016.11.12)
稲盛和夫さんは好きで、著書もたくさん持っている。
稲盛さん自身が仏教の修行を経験された方である。幸福実現党を「哲人政治」「神権政治」表現する。
また、京セラ創業者、JALの再建など数々の輝かしい業績を残されている。
温和でありながら、内面は非常に厳格でストイックな方である。その印象通り。
雇用は切りたくないという稲盛さん、一人一人が経営者のような意識を持ち、その小集団を多く作る「アメーバ経営」は、「自分たちが頑張らないと会社が沈む」という一人一人の責任感を前提にしている。
若いころはわからないことが、年をとるとわかるようになる、「経験」の部分がきいてくるというのは、松下幸之助さんとも同じ主張だ。
松下電器が、バブルの時期に不動産に手を染めなかった(自分たちは電機やだという理念)点を指摘し、企業理念に忠実であれと説く。稲盛さん自身、現在はやっているビジネスは30年後には淘汰されてなくなるというが、激しい変化の中で変わらないもの(企業理念、普遍的な価値など)を堅持せよという意味と解釈した。
「動機善なりや、私信なかりしか」についてもご本人の口から語られる。これは至言である。