【感想・ネタバレ】子猫と権力と×××のレビュー

あらすじ

なぜ人は村上春樹に弱い? 13万部突破の『ここさめ』第二弾、「問題作」にして渾身の「自信作」

『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』(ここさめ)の発売から8か月半…練りに練った第二弾が完成しました。
前作は「対人関係と心」に焦点を当てましたが、今回のテーマは「人の弱さ」。自分の心との付き合い方がテーマです。
本書では、「弱い」=「何だかよくわからないけど心が動かされてしまうこと」と定義し、ブランド、評判の店、年収、東京、食べログ、上司、若者、批判、プレッシャー、初恋の人、村上春樹、警察官……などなど、心を惑わすものとの上手な付き合い方、そして克服する方法について述べていきます。
構想7か月、タイトル3000案、打ち合わせ300時間超……さまざまなおとなの事情と格闘しながら完成した「渾身」の一作です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

チェック項目16箇所。「弱さ」=「なんだかよくわからないけど心が動かされてしまうこと」と定義しています。自分の弱さから目をそらさず、認める、認めたうえで、弱さを超える、その方法を、この本では説明してまいります。現代社会では、人は生き方を無限に選ぶことができます、そのために、自分の生き方に自身を持つのが大変なのです、いつも不安で仕方ないので、安心を得ようとします、その一つの方法が「人より自分を上に置いておくこと」なのです。具体的になにをしているのかわからなくても、肩書きがついているだけで「なんとなくすごそう」と感じてしまいます。肩書きとうまく付き合っていくための解決方法はなんでしょうか? ごくごく単純なことです、いつも礼儀を重んじること、普段から、誰にでも丁寧に接するのです。「ロマンチックな雰囲気が好きなのが女、ロマンチックなのが男」……女性は「ロマンチックなシチュエーションに酔いたい」という気持ちがある一方、男性は「ロマンチックな自分に酔ってしまう」傾向が強いのです。「幸福」というのは、年収で決まるのではなく、ストレス、自由に使える時間、やりがい、自尊心などのバランスで決まります、ですから重要なことは、与えられたなかで精一杯楽しむ工夫をすること。たとえば、「上司が使えない」といった評価をするのは、上司が本当に「使えないから」ではありません。課長は課長、部長は部長、専務は専務、それぞれ会社のなかでの役割をこなしているだけです。「自由に食べていく」のは、とても魅力的な響きである一方、責任の重さがすべて自分一人にのっかかります、一芸に秀でているだけではダメで、コミュニケーション能力から、雑務の処理能力から、あらゆる面での実力がないとやっていけません。ランキングに弱い3つの理由、①サーチコストがかからないから、②買い物などで失敗したくないから、③流行への興味や好奇心……今は不景気ですし、選択肢が多すぎるので、なおさら、②の「失敗したくない」という気持ちや、③の「流行への関心」がランキングによってあおられてしまうのでしょう。ランキングに頼ることは、決して悪ではありません、最も重要なことは「期待しすぎない」こと。人は、占いや心理テストが好きです、その理由は、「自分がどんな人間かを知りたい」から、私たちは、自分のことをよく知っているようで、実はあまり知りません、なぜなら、自分というのは他人との関わり合いのなかで常に変わっていくものだからです。「土地の言葉が好きで、ぜんぜん恥ずかしいと思っていない」人が多かったのが、大阪と京都でした。自分の意見を否定してくる身内よりも、自分のほしい言葉をかけてくれる他人といるほうが心地いいのです。

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2013年04月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

意味不明なタイトルは、人間の弱点=好感も反感も含め心が動かされるもの
の象徴。ちなみに×××は、その最たるものであるため抵抗の大きさからタイトル表示が消しこまれたもの(といいつつ裏表紙にはしっかり表示されている)。
内容はというと、人の弱さというか、コンプレックス、世間・権威に流されていることのアルアル的な情報と軽い処方箋。
この本を読んで弱点が克服できるとは思えないが、無思考に流されてしまわず、しかし独りよがりで考え過ぎないバランスをもって、弱点も楽しみたいと感じる。
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2013年07月06日

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