【感想・ネタバレ】はじめての経営学―基本から最先端まで一気にわかる誌上ビジネススクールのレビュー

あらすじ

経営学の基本から最先端のトピックまでが一気にわかる! 日本を代表する経営学者が各分野についてわかりやすく解説した誌上ビジネススクール。経営戦略、組織論、マーケティングなどの主要9科目の講義、経営学3大雑誌の読み方・学び方、ブックガイドを収録。

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Posted by ブクログ

マーケティングは交換。
交換のためにSTPがある。
マーケティングの定義が示唆するように、顧客のニーズをよりよく満たし、提供物の交換価値を高めて取引を成立させ、より高いリターンを得るため。

事業部制組織における「意思決定」を促す→イノベーションとなる。

イノベーションは、新しい試みの結果、生み出されるものです。「新しい」ということは、誰もやったことがないということです。そのため、不確実性が伴います。ラディカルなイノベーションの場合には、不確実性も大きくなります。どんなに小さなイノベーションであっても、新しいわけですから不確実性があるのです。さらに、イノベーションを生み出すためには、ヒト・モノ・カネといった経営資源を動員しなくてはなりません。ここにイノベーションの難しさがあります。誰もやったことがないわけですから、事前に合理的にはイノベーションは判断できません。不確実性が高いのにもかかわらず、経営資源を動員しなくてはならないのです。
ここに企業家の大切な役割があります。不確実性が高く、リスクを伴う状況で、経営資源を動かしていくのです。企業家というと、新しい会社を興した創業者というイメージが強くあります。しかし、企業家の役割は、新しい会社を創るということばかりではありません。「業(ビジネス)」を「企てる」人が、企業家です。すでに大企業へと成長を遂げた企業でも、新しい事業の創造は持続的な組織の競争優位の構築にとって必須です。企業家の役割を、新しい企業を創るという点にのみ絞って考えてしまうと、この業を企てるという本質的なポイントが抜けてしまうのです。
経営史では、「企業家史」としてこの企業家に焦点を当ててきました。アンドリュー・カーネギーやアルフレッド・スローン、日本では渋沢栄一や岩崎弥太郎、松下幸之助、本田宗一郎などがどのように経営資源を動員し、イノベーションを起こしていったのかについての研究が多く蓄積されています。
また、前述のように組織においてどのような意思決定が積み重ねられていったのかも重要になります。企業家史では、どのように組織において経営資源が動員されていったのか(あるいはなぜ経営資源が動員されなかったのか)
を意思決定の積み重ねから読み解いていきます。

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2025年11月02日

Posted by ブクログ

タイトルの”はじめての経営学”につられて購入されない方がいいかも。。。全くの初学者は他の書籍をお勧めします。

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2014年09月03日

Posted by ブクログ

んまあまあ 経営学各分野概観できたが、経済経営学科五年目で経営系ゼミ(多分)に三年所属している、更にいえばゼミの先生の本がこの本で推薦図書となっているにも関わらず、なぜ概観できてないのか?謎である。
何冊か読んでみたい本はあった。前提知識は結構求められてた印象だが、概観レベルでそんな深くはいかない、論争点を示すに留まってたり。まあこれ以上は深入りしろということでしょうな。

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2013年07月04日

Posted by ブクログ

経営学の中にどんな分野があるのかほぼ知らずに手に取ったが、各科目について適度な分量で紹介してあり、知識ゼロでもなんとなく経営学の全体像のイメージが湧いた。執筆者の推薦書も載っており、これからの読書ガイドとしても役立ちそう。一橋ビジネスレビューが数冊積読状態になっていたため、「経営学雑誌の読み方・学び方」のところが大変参考になった。

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2013年06月11日

Posted by ブクログ

日本の経営学の有名な人が分担して書かれた
経営学の勉強の仕方とか経営学についての
学問的分類を分かりやすく書かれてある本でした。

楠本建氏・野中郁次郎氏・三品和弘氏ら(私が以前に読んだこと
のある人)
経営戦略・組織論・マーケティング・コーポレートファイナンス
会計・MOT・経営史・ビジネスエコノミクスを基本科目として
分類されている。

後経営学の雑誌、ハーバードビジネスレビュー・赤門マネージメントレビュー・一橋ビジネスレビューの3誌の紹介と読み方がレクチャーされている
内容。

それぞれの上記の基本科目で参考になる本とかも記載されていて
そこから何冊かピックアップして読もうと思いました。

特に今後深めていきたいと思った科目は
経営戦略・組織論・人材マネージメント・MOT・経営史
・ビジネスエコノミクス
『組織デザイン』(沼上幹)
『経営組織』(金井壽宏)
『人材マネージメント入門』(守島基博)
『人材を生かす企業』(ジェフリー・フェファー)
『技術経営論』(丹羽清)
『経営戦略の経済論』(浅羽茂)
がいつか読んでおきたい本。

また、HBRや一橋ビジネスレビューは機会があれば
読みたいと思います。

ちょっとまじめに経営学に向き合ってみたいと思う本でした。

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2013年05月17日

Posted by ブクログ

主に一橋大学の教員たちによる経営学の紹介本。

とにかく言い訳が多いなあ。
経営学がなぜ役に立たないかを論理的に説明する部分がある。
役に立たない言い訳の論理を考えるよりも、役に立つ経営を考えて欲しいよな。
経営学が役に立っていないことは経営実務に携わる者なら理解している。現在の言い訳ではなく、将来の可能性を語るべきかな。

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2025年08月23日

Posted by ブクログ

一橋ビジネスレビューを元にした本。

「経営戦略」「組織論」「マーケティング」「コーポレートファイナンス」「会計」「人材マネジメント」「MOT」「経営史」「ビジネスエコノミクス」のそれぞれについて、専門研究者によって分担執筆されている。

この1冊でどうこうというよりは、示された参考文献を含め、経営学の各分野の「全体構造」を知り、深く知るための「入口」という位置づけで読むのが良い。

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2013年06月22日

Posted by ブクログ

個人的には初学者は「ゼミナール経営学入門」が一番イイと思ってるんだけど、大まかに手軽に経営学のトピックを知りたい人にとってはいいと思う。体系的に整理されてるし、情報の羅列というわけでもなく、頭に入ってきやすい。

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2013年05月12日

Posted by ブクログ

経営学の全体像を俯瞰的に知りたく入門書として本書をとった。様々な専門領域の概要が説明されている中で経営史という分野が自分にとって一番興味深い内容であることがわかった。本書により枝葉的に経営学の専門領域を選択していくことが可能になると考えられる。

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2013年05月12日

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