【感想・ネタバレ】木曜日のフルット(1)のレビュー

主人公のフルットは、人間に餌付けされつつ自称「野良」の半端な猫である。エサをくれる一応の飼い主は鯨井先輩。安アパートに居を構え、ギャンブルに興じるちょっぴり残念な大人の女性だ。
フルットの自由気ままで時々シビアな野良猫生活と、鯨井先輩のやっぱりちょっぴり残念な人間生活が、独特の画風と視点で描かれる。

私のおすすめは、1巻で野良仲間と釣りをする話。川底に釣り針が引っかかり、「おれは地球を釣ってしまったということか!?」と妄想。釣り上げると地球が太陽に飲み込まれるし、離すと下に落っこちるし…と、恐怖に震える姿が愛らしい。
釣りの最中に針が川底に引っかかるなんてよくある話だが、それがフルットの視点を通すとこんな物語が広がっていくのかと驚かされる。さらにわずが2ページでオチをつける構成力にも脱帽。読み終わる頃には誰もが、普段の日常の中に潜む想像力の種を、探したくなってくるはず。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

とにかくフルットがかわいい。
動物マンガにあんまり興味のない私が言うんだから、相当かわいい。
ギャグも笑える。キャラに頼らず面白い。
久しぶりに肩の力抜いて楽しめるマンガに出会えたなーって感じでした(θωθ)

0
2011年04月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 石黒正数が週刊少年チャンピオンで連載している漫画の第一巻。
 基本的に見開きの2ページで一話となっていて、たまに2ページ以上の回もある。あとは書き下ろし(?)のイラストと、一言解説付き索引。と、キャラ紹介。
 フルットという間の抜けた猫とその仲間達、ライバル達、そしてフルットをちゃっかり利用する飼い主もどきでダメ人間の鯨井先輩(女)と、彼女に関わったり関わらなかったりする人間数名が登場人物。
 話としてはまあ、ページ数からして壮大なものは無理なので、何気ない日常をユーモアを交えて描くほのぼのとした話。
 ただ登場人物達が個性的な面々なので、どちらかというと「何気なく変な日常」と言った方が良いかもしれない。
 なんというか、ドラえもん的な和み感と、関西風のテンポの良い掛け合いと落ち、そしてちょっとした毒(風刺、気持ち悪さ)をひっくるめた感じ。
 新聞の4コマ漫画を思わせるような緩い味わいだ。

 鯨井先輩は見た目は「それでも町は廻っている」の紺双葉なのだけど、鯨井という名字からたぶん「響子と父さん」「ネムルバカ」の鯨井ルカなのだと思う。
「ネムルバカ」後の彼女の生活を切り取っているのかも知れないが、実際には全く関係のないフルット用に作っただけの人物なのかも知れない。よくわからない。
 連載が始まると聞いたときは確か何週間かの限定だと書かれていたように思うから、こうして単行本が出るとは思わなかった。人気があったんだろう。彼の実力だよなあ。凄い。
 毎回「木曜日のフルット」のタイトルを色々な書き方で遊んでいて、そのアイデアの多さには感心する。自分だったら途中からネタが無くなって何事もなかったかのように普通の書き方に直してしまうが。
 2ページとはいえ毎週きちんとネタを考え出して一定以上の質を書き続けると言うことは素直に素晴らしいと思う。

 自分は買ってから毎日ちょっとずつ読んで楽しんでます。
 結局「デクノボー」とは何者だったのか、終わり方からして怖い。あの本の中で一番インパクトがあった。

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2011年03月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

それ町アニメ→それ町 原作→フルット
って流れで読みました。
フルットは可愛いし鯨井先輩は
まんま紺先輩だし(笑)。

現時点では石黒作品で1番好きです。
尤も未だ他の作品を
余り読んでないんですがね(^^;ゞ。

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2012年07月13日

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