あらすじ
人斬りとして知られる河上彦斎の本当の人間性と、多くの維新の陰で人知れず命を落とした人々に光を当てた小説。
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げんさいの生き方
私の周りにも大勢の仲間がいてそこそこ信頼されているがきっと、歴史に名を残すことはないでしょう。
明治維新という大きな流れの中で坂本龍馬を切った者は謎とされているが、象山を切った男としてのみ名前の残る四大人切りの1人とされる彦斎。この人に息吹を入れることで、歴史を動かした人々の陰に埋もれていった、数多い志士たち。そしてその周りの庶民も確かに生きていたことを、さらに 私たちもこの今を生きている と思いながら読ませて貰いました。
作者の思い入れの詰まった良い作品と思います。