【感想・ネタバレ】仕事ができる人はなぜモチベーションにこだわらないのかのレビュー

あらすじ

モチベーション高く働く――。意欲が常に湧き上がっている、理想とされる働き方だ。モチベーションという言葉が仕事の場面で使われ始めたのは2008年のリーマンショック頃。以来、時を同じくして職場うつの問題が急浮上。高い意欲を礼賛する風潮が、働き方を窮屈にしたのだ。そもそもモチベーションとは、ささいな理由で上下する個人の気分。成果を出し続ける人は、自分の気分などには関心を払わず、淡々と仕事をこなす。高いモチベーションを維持する人などいない。気持ちに左右されない安定感ある働き方を提言する。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

昨今頻繁にビジネスシーンに顔を出す”モチベーション”。新卒採用から退職したあとまでこの言葉がついて回るようになって久しいが、そもそもこのモチベーションとは何だ?と焦点を当てたのがこの本。
非常にためになる内容だった。やもすると仕事と密接に関わりあっているようで、実は根性ややる気に似た実態を持つものだと認識できました。
そして、ビジネスにあるなら楽なものだけど、なくてもビジネスには影響が無いことが一番の収穫。自社のメンタルヘルスや社内教育の認識も少し変えていかないといけない。。。
ひいては、自分の労働のあり方や仕事の進め方にも一石を投じてくれた気がします。

0
2013年05月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

●概要
モチベーションは個人のちょっとしたことで変動する、それに企業が大げさに考えることの無意味さをまとめた本。
そもそもモチベーションは個人の問題で企業が抱える問題ではない。解決できない
モチベーションが低いのは問題でなく結果、根本の問題が別にあるので、それを解決しなければならない。
最大の問題は、会社が居場所たりえなくなったことだ。
企業は社員のやる気をおこさせるのではなく、やる気をなくさないように注力すべき
では個人としてどう解決するか。
それは「型」と「ルーチン化(基礎)」である


●所感
この本の最大の欠点は第四章が強引すぎる、というか
論点が違うのではないかという違和感だ。モチベーションが高いことでの弊害が書かれているが、これはモチベーションが高いから、なのだろうか?完璧主義というか、マネジメントスキルの問題に思える。
だが、この本で非常に興味深く思えたのは、現代社会が個人の欲求を満たさなければならないという強迫観念が強すぎることへの問題が示唆されていることだ。これは5章以降なので、是非読んでほしい。いくつかの章でもキーワードが散りばめられている。そこから個人としての解決策である「型」「ルーチン化(基礎)」と、かつての日本人の強みの一つである職人などが書かれている。
確かに個人欲求の達成、いわゆる成果主義は西洋文化で、導入されたのはまだ20年そこそこだ。考えてみると、彼らの用意したルールでグローバルで戦えと言われても不利なのは当然である。そもそも日本人はモチベーションに左右されない民族だったという著者の主張は非常に面白い意見に思える。山一證券の話も初めて知ったので、なるほど・・・と思った
企業が解決すべきはモチベーションではなく、企業への帰属意識、なのだろうが、その辺りをどうするかまでは踏み込んでいないのは残念だが、テーマが広すぎるので致し方ない

0
2016年04月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

デキる人は「型」と「習慣」で身体を動かす 「ルーティン化」
結局、何時に起きて、何時にごはんを食べて、何時~何時に仕事をして、などそういうこともきっちり習慣化しているほうが強いのだろう。思い出してみると、浪人生時代、よい習慣を持っていた人はちゃんと力をつけて、自分の目標としていた学校に合格していた。
やりはじめた最初は苦痛だけれど、淡々と習慣化したときに自然と力もつくし、そのときにはモチベーションなんて関係ない世界にいるのだろう。
自分はこの習慣化ってやつが苦手…
やりがいのある仕事とか、自己実現とかではなくて、企業として何を目指しているか、そのために必要なスキルを考えたほうがよい、ということか。
「道」を究め、「つながり」を重視する
つまりは「守」「破」「離」、ってことなんだろうな。
モチベーション云々ではなくて、飄々とやるべきことをやっていく。
習慣化もうまくできている人をマネしながら、それから目的志向で行動する。

0
2020年04月19日

「ビジネス・経済」ランキング