【感想・ネタバレ】冷酷無慈悲なラスボス王子はモブの従者を逃がさないのレビュー

あらすじ

「我が望むのは、ただひとりだけである」乙女ゲーム『花びらを恋の数だけ抱きしめて』の世界に転生してしまったノワール。自分の役どころは、冷酷無慈悲なラスボス王子ネロディアスに殺されてしまうモブ従者!! このまま十八歳になったら、ゲームのシナリオ通り殺されてしまう。ならば四歳の今から死亡回避のために行動して、ネロディアスと会わないようにすれば万事解決! ……と思っていたノワールだが、ひょんなことからネロディアスの従者に、さらには婚約者になってしまった。死にたくないから従者も婚約者もごめんだけど、王子相手じゃそう簡単には断れない。では、ネロディアスから婚約を解消するように仕向ければいい! そう考えついたノワールはいろいろと策を練りはじめるが、ネロディアスは婚約解消どころか、ノワールにもっと愛を注ぎはじめて――!? ※電子版は単行本をもとに編集しています

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敗退続きでハッピーエンド

最後の最後まで王子説得バトルに敗退し続けてしまった主人公ノワール。その結果のハッピーエンド。彼等の幼少期から成人までを見守った一読者としても感慨深いものがあります。
聖女が転生者でこの世界を乙女ゲームの舞台と信じて疑わない設定はもはやテンプレですが、シリアスなシーンを挟みながらも終始コミカルでテンポの良い物語でした。ラスボス不在となってしまったクライマックスで突然登場したプチラスボス。『誰?』と思ったのは私だけじゃないはず。そんな粗さ...というか突っ込みたくなる部分もちょこちょこありますが、それも含めて面白かったです。このプチラスボス、なかなか可愛らしかったですし。私もソーセージパン、好きですよ。
とにかく作中の端々にパンがちらつく本作。
途中からノワールがパンを作りだし、ことあるごとに『パン屋になる』を繰り返すので、もしかしたらラストシーンでは本当にパン屋になっているのでは?と危惧したほどww
もしや作者様は大のパン好き?

#笑える #ハッピー #ほのぼの

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2025年12月14日

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