あらすじ
「もう、生きていけません。さようなら」――王太子ロランは、婚約者クラリスの才能を搾取した挙句、彼女に婚約破棄と追放を言い渡す。クラリスさえいなくなれば、すべてがうまく回る――そう信じて。しかしその直後、クラリスは大切にしていた懐中時計と意味深な手紙を残して自ら姿を消した。彼女の〝死〟により明るい未来に希望を抱いたのも束の間、我儘な愛人や難航する政務に振り回され、ロランは次第に追い詰められていき…。一方、姿をくらませたクラリスは、計画通りある場所へ向かっていて…? すべてを奪われた有能令嬢が仕掛けた、大逆転ファンタジー!
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好みの問題
すみません、好みの問題だと思いますが☆2です。
この手のラノベやTL小説が溢れている昨今、後発作品なのでもう少しドキドキ感やハラハラ感が欲しかったです。
幼い頃から搾取され続けたヒロインが、婚約破棄を機に自らの死を偽装し自由を手に入れるストーリーです。そして残された人々は自らの罪や後悔に自滅していきます。ただこの自滅が面白味がありませんでした。
元からヒロインの元婚約者の王太子は頭は振るわないくせに自尊心だけが高いポンコツ野郎。寝取り女は王太子の子供を妊娠したと騒ぎ結婚に漕ぎ着けるも妊娠自体が嘘。そしてヒロインを断罪へ追い込んだ内容も自作自演。義母は入籍しておらず、ただの平民。義弟も然り。実父は違法薬物に手を染める。登場人物がただのクズなので自滅するのは必然でした。それなら他作品の「王太子は優秀だったのに何を間違えた?」的な後悔して自滅するストーリーのほうが読み応えがあって好みでした。値段も安くないので残念につきます。