【感想・ネタバレ】後宮あやし女官 ~陰陽道士は後宮の闇を祓う~のレビュー

あらすじ

陰陽道士と妖狐が祓う、後宮あやかし怪異譚!

陰陽道士として育てられた女官が後宮に潜む闇を祓う、後宮あやかし怪異譚。

皇帝を守る隠れ里に生まれ育ち、不意の襲撃で両親を殺された娘・胡蝶。
陰陽道士だった父母の仇を討つため、栄華をきわめる顕帝国の都に辻占いとして身を隠した胡蝶だったが、迎えに来たのは後宮からの馬車だった。
「そこの占い師さん。可愛いお顔を少し貸してくださらない?」
そんな言葉とともに姿を現した上級女官・秋月に誘われ、あれよあれよと後宮へ呼び出された胡蝶だったが……
秋月の正体は、後宮に巣くう穢れた怨念を食らおうとする美しき妖狐の青年だった。

かたや、両親の仇を探るために執念を燃やす、陰陽道士の少女。
かたや、大妖怪になるため後宮に住処を得た、妖狐の青年。
利害の一致をみて後宮での生活を送ることになった二人は、さまざまな後宮の闇と出会う。

美しき宝玉に秘められた妃の恨み、はるか昔に失った娘を探す親子の霊、厄を祓うはずの神事に起こる異変、深く愛された妃の髪にまつわる後ろ暗い因縁、皇后による後宮を覆さんとする陰謀――後宮に生じたあやかしと、それらを生み出した人の闇を、ひととあやかしの女官たちが打ち払う!

※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

仲町先生の作品で中華後宮ものって珍しいなと思っていたら、やはり初めて書かれたとのこと。
出てくるキャラクターも豊富だし性格も賑やかな方たちが多くて、そういう意味でも新鮮さを感じながら読みました。

両親を殺された陰陽道士の少女の胡蝶が、女官に化けている秋月とバディを組み、両親の仇撃ちを目的にしつつ後宮の怪異を解決していく物語。
秋月が初手では隙のない有能なキャラに見えたので「何処が残念なイケメン枠なのか」と思っていたら……後宮女官としては確かに有能なのに、胡蝶の前では迂闊な場面が多々出てくるという。
胡蝶が割と逞しいのと言葉遣いがガサツなところもあって、彼女の方がヒーロー味があるし。
そんな胡蝶が先走って秋月のことを誤解することもあったので、秋月に哀れみを覚えることも。
頑張れ秋月。

流石後宮というべきか、次から次へと怪異が起きるので、思っていた以上に読み応えがあった。
そこに皇后の力をどう落とすかという政略面での攻防も入ってくるので、より読み応えがあるという。
そしてその分登場キャラクターも増えていく……

胡蝶の境遇が痛ましい割に、前述通り出てくるキャラクターが亡くなったご両親も含めてカラッとしているというか賑やかというか、陽の気に満ちた方たちが多いので、陰鬱にならずに読めたと思う。
マスコットキャラクターも複数いるので(個人的にはそこに秋月も入る)
その分、敵勢力である皇后側の闇がより際立っているように感じた。

今回は様々な事件を扱いつつも、倒すべき両親の仇との対決はおあずけに。
敵側も含めてキャラ設定を開示したという印象。
本格的に物語が動くのはこれからなのかもしれない。
皇后派の思惑は怖くはあるが、胡蝶側の味方が頼もしい人たちばかりなので、負ける気が今のところしない。
陽の気に満ち満ちた人たちの心強さよ。
無事にラスボスとの対決に打ち勝って欲しいと思います。

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2026年01月02日

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