あらすじ
「聖書を勉強してみませんか?」きっかけは新興宗教の訪問勧誘だった。瞬く間に平凡な四人家族は崩壊した。少女は、神に祈り続けた――「家族が幸せになれますように……」それが母を喜ばす唯一の方法だったから。だが、美しく成長した彼女を待ち受けていたのはさらなる惨劇だった。全てを失った絶望の果てに、彼女は“本当”の神の声を聞く――。カルトと狂気に踏み込む戦慄のサスペンス。
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Posted by ブクログ
遅読な自分でもすらすらと読める分かりやすい文体だったがゆえに、宗教に翻弄される切江さんの運命があまりに凄惨で残酷なものが多くて何度も目を背けたくなった。泣きながら読んでいた瞬間もあったと思う。初恋がもたらした幸せはこんなことになるなってしまえばもう二度と続かないし実らないんだと諦めかけていただけに、十条くんがとっさに取った最後の行動がかっこよすぎて痺れた。この先切江さんがたとえ死んだとしても、最後は普通にしがらみなく愛されて骨になっても彼の元へ帰ってきて欲しいと、そう思った。
Posted by ブクログ
1章の終わり、「ハッピーシュガーライフ」でさとうがしょうこを殺した時と同じ感情を持った
「エディントンへようこそ」で初めて見た刃物の使い方をこの小説でも使っていて偶然に驚いた
AIアシスタント(Chat〜、Gemi〜)が頭の中にあるのは、あんな感じなのかなと思った
Posted by ブクログ
何気ない出来事をきっかけに、少しずつ家族の形が崩れていく。その過程があまりにも生々しく、読んでいて苦しくなる場面もあった。
特に印象に残ったのは、少女がただ家族の幸せを願い、神に祈り続ける姿。純粋な願いだったはずのものが、いつの間にか別のものへと変わっていく怖さがある。
前半の家族の物語から、後半は一気に緊張感のあるサスペンスへ。物語の雰囲気が大きく変わり、先が気になってページをめくる手が止まらなかった。
そして読み終えて残ったのは、「狂気」とはいったい何なのか、という問いだった。
信じることと盲信すること。
救いを求めることと、誰かに支配されること。
その境界は、思っているほど明確ではないのかもしれない。