【感想・ネタバレ】崖の上のヒバリたちのレビュー

あらすじ

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

※この商品は、作品の内容を鑑み、固定レイアウト型で制作した電子書籍です。文字だけを拡大することができませんので、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できませんので、ご注意ください。また、お読みになる端末で無料サンプルをお試しいただいた上でのご購入をお願いいたします。※ジムは、両親や親族とトレーラーハウスで集団移動しながら暮らす“パヴィー”の少年。 アイルランドの小さな集落で、定住者である “バッファー”の学校に通いはじめるが、偏見や差別にさらされ、不良たちから理不尽な暴力を受ける。そんな中、ジムは周囲から浮いているバッファーの少女、キットと親しくなる。他人に流されず、芯の強いキットにジムは惹かれていくが、彼の病弱ないとこが不良たちに襲われる事件が起きてしまい──。苦しみや孤独を抱えた少年と少女の出会い、 揺れ動く気持ち。『ロンドン・アイの謎』 『すばやい澄んだ叫び』の著者による繊細な一編を、気鋭のイラストレーターが鮮烈な挿絵で彩った、心に響く物語!

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Posted by ブクログ

アイルランドの移動生活者(パヴィー)の青年ジムは、新しい学校に通うことになった。別に行きたくて行くわけじゃない。役人が行けと言うから行くだけだ。でも、母さんはジムに、文字の読み方を覚えてほしいと期待している。ジムの家族はみんな文字が読めないのだ。登校すると早速生徒たちからお馴染みの差別的な反応が返ってきた。ただ一人、キットという子だけは違った。

移動生活をしている人たちがアイルランドに今もいることを初めて知りました。家族全員文字が読めないということから、移動生活をしている人々が抱える困難が垣間見えるように思いました。この本は、差別などの問題について書かれた本であると同時に、美しい恋愛小説でもあると思います。キットも言っていましたが、『ロミオとジュリエット』を思い出しました。

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2025年12月25日

Posted by ブクログ

アイリッシュ・トラヴェラーをテーマにした物語、若者たちの純粋な気持ちに幸あれ #崖の上のヒバリたち

■あらすじ
アイルランドの田舎町、トレーラーハウスで移動しながら家族と暮らしている少年ジム。周囲からは差別され、いつも街の不良たちからはケンカを売られてばかりいた。

ある日、彼は学校に通うことになるも、やはりうまく馴染むことができない。しかし少女キットと知り合い、お互いが惹かれ合うことになるのだが…

■きっと読みたくなるレビュー
シヴォーン・ダウドが初めて書いた短編、アイリッシュ・トラヴェラーをテーマに描いた物語。経済的も余裕がなく、教育も受けていない若者を主人公に、偏見と差別に晒されている現実を切り取った社会派青春小説です。

物語自体は短くページ数は120頁程度、作中に挿絵もあります。登場人物も構成もシンプル、読み味としてもライトなので、誰にでも手に取ってもらえますよ。

まず目が引くのがエマ・ショードが描く挿絵。水墨画のように素朴なタッチで描かれていて、でもどこか優しさを感じるイラストなんです。特にジムとキットの二人を描いた挿絵は、引力が強くて目が奪われちゃうんですよね。目の保養になりました。

そして物語ですが… こんなにも短い話なのに涙が止まらない。まず「アイリッシュ・トラヴェラー」って知ってます? 私は勉強不足で知りませんでした。

広義のジプシーであり移動型民族集団のひとつ、定住せずにトレーラーで暮らしています。迫害を受けたり、立ち退きを迫られることも多く、子どもたちも十分な教育を受けていません。これは昔の話ではなく、現在でも数千人、数万人の単位で存在しています。やり切れませんね…

本書で綴られる酷い差別も見てられません… 何か悪いことをしたのならまだしも、存在してるだけで迷惑な奴に分類されてしまう。それでも手を差し伸べてくれる人もいる。

周囲に流されず、自分で自分の意見を持つことの大切さがホントよくわかるよね。若者ふたりの純粋な気持ちは、強い意志があるから、きっと未来も明るいはず。頑張って欲しい!

また強く深く描かれるのは、家族と言う存在ですよね。たとえどんな環境であっても、身を寄せ合いながら生きていく姿に、人生で最も大切なことを教えてもらいました。

ちなみに作者シヴォーン・ダウドは47歳の若さですでに亡くなっています。そして彼女は恵まれない子どもたちのために、自身の著作で基金を立ち上げているそう。とても真似なんてできないけど、自分でもできることをやっていこうと思いました。

■ぜっさん推しポイント
2026年 新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

年末年始に家族とスーパーに買い出しに行き、お寿司や牛肉などたくさん購入したんです。その後は親戚たちが集まってきて、新年の宴会が始まりました! 明るい笑い声がたえず、あっという間の数時間でしたねー

やっぱり最も大切なのは、自分の周りにいる家族や友人たちだよね。いつまでもこの幸せを継続しますように。

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2026年01月01日

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