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Posted by ブクログ
まだ私にはわからないところも多かったけど読み終わったあとなんとゆうか心が温かくなりました。やっぱり家族愛ってすてきですね。最後まで私は分からなかったのだけど、お父さんが誘拐してまで叶えたかった希望、ハルと引き換えにお母さんに提示した条件ってなんでしょうか、、
Posted by ブクログ
お父さんが娘を誘拐するという、興味をそそる出だしから始まる。
いろいろと感じることものが多い娘が、お父さんとの旅(誘拐)を通して、最終的に自分の意見を言えるようになるのが嬉しく感じる。
生きている中でなかなかなさそうな話なのに、リアリティを感じさせてくれる話が絶妙に面白いと感じた。
お父さんが娘を誘拐した目的や、娘がお母さんと再開した後の話が明かされてほしかったと思った。
Posted by ブクログ
父親が突然来てひと夏の数日間の誘拐旅
ハルは大人っぽく父親に振る舞うけどやっぱり感情が溢れてしまうとこ、素直になれないとこの表現が良い
結局最後まで誘拐の取引内容は分からん
想像もつかん
宿坊に泊まるとこ、泊まったことないけど鮮明に想像できた。泊まってみたいなあ
初っ端でファミレスでビール飲んだ後車運転してるので笑った
Posted by ブクログ
もっとカラッと楽しい誘拐旅行を想像していましたが、思いのほか私にはしんどかったです。
200ページ程度の作品ですから、時間的にはさほどかかりませんでしたが、ハルの両親の行動に納得がいかなくて。
別にいいんです、父親がダメ人間でも。
自分勝手に誘拐して、娘との最後の思い出作りをするのであれば。
でもおとうさんは、おかあさんとの交渉の材料にするためにハルを誘拐した。
で、交渉が上手いこといかなかったので、ずるずると旅行する羽目になったんだよね。
なんだ、その両親。
どちらかというと感情をあまり露わにしないハルは、だけど何も考えていないわけではなくて、言えないでのみ込んだ言葉がたくさんある。
両親は最後まで春のそんな気持ちに気がつかない。
親だって、生きるのに一生懸命で、余裕がないこともあるだろう。
でも、いつも子どもの方が親の気持ちをおもんぱかって我慢するのは、それは違うだろう、と思ってしまう。
でもそれは、割とよく世間ではあることなのだろう。
角田光代はそういうことに無自覚な作家ではないから。
”私が電話をかけた理由を私はちゃんと知っている。私もまざりたかったのだ。おとうさんとおかあさんの取り引きに。(中略)まぜてもらえなくてもいいから、それでもせめて私はおかあさんにこうきいてほしかったのだ。ハル、今楽しい?って。どこにいるの、ちゃんとしてるの、だいじょうぶなの、全部の質問のあとに、ねえ、ちゃんと楽しい?そうきいてもらいたかったのだ。”
おとうさんに対する不満はたくさんあっても、最後にハルは「楽しかった」とおとうさんに言った。
ならよかった、と私は思うしかない。
けれど大人よ、私たちは子どもたちが言えずに飲み込んだ言葉がたくさんあることに対して、いつも自覚的でありたいと思うぞ。