【感想・ネタバレ】壊れた脳 生存する知のレビュー

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ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2020年05月23日

健常者では想像しにくい高次脳機能障害という世界を当事者本人の目線で分かりやすく書いています。
本の内容から人の脳の可能性に驚きましたし、当事者さんにどういう態度で接したらいいのか参考になりました。

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Posted by ブクログ 2020年02月20日

整形外科医だった著者が(脳梗塞を合併する)脳卒中のために、高次脳機能障害になったことを綴る体験記かつ医学的資料(と言って差し支えないと思われます)

私は脳や神経についての専門的知識は皆無ですが、専門用語を交えつつ、しかし「それはどういうことか」を説明してくれる内容のため、容易に読み進めることができ...続きを読むました。

数々の困難を経て、めげずに一生懸命に日々を過ごしておられる姿を察するに、著者はかなりの努力家であり、またとても聡明な人なのだろうと思います。

一般人には聞きなれない「高次脳機能障害」ですが、「高次脳」という脳の部分があるのではなく、「高次の、脳機能の、障害」ということだそうで。
どこを損傷したかによってその人の困難なことは変わってくる、ということは場合によっては言語や視覚そのもの、音の聞こえ方などにも不具合を来すということなのかなと思うと、つくづく恐ろしい病です。

リハビリテーションに携わる方にとっては、高次脳機能障害の方がどのような世界を見ているのかを知る手がかりになると思います。
特に、41頁「転落事件」から46ページ「医者のくせに」のあたりだけでも目を通しておいた方がいいかもしれません。まさに「当事者」と「傍にいてみている人」の違いというのか、医療現場で「担当者が冷たい」と言われることの根本がここにあるような気がします(素人考えですが)。

少しだけ、高次脳機能障害と認知症の共通点について書かれているところがありましたが、脳に何かトラブルがあって日常生活がままならなくなったり、問題が起こってくるという点では確かに親和性があるなぁと思うと同時に、やはり「知らない」ということが自他にとっては最大の損失を生むのかもしれないなと、考えさせられるところもありました。

そして何よりも、著者の奇跡的な生還とその後の回復の記録を目にすると「人間の生命力というのか、脳に秘められた可能性は侮れない」と感じました。

貴重な体験を分け与えてもらったような本でした。

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Posted by ブクログ 2018年10月12日

高次脳障害を持つ筆者による体験記のようなもの。
頑張って欲しい。(「頑張って」って言っちゃダメか。。)

脳卒中で倒れた人の後遺症は、人それぞれで本と同じではないけれど、必ず読むべき本だと思う。

普通の生活が最高のリハビリ。

どこがおかしいのかは、外から見てわからないが、今まで知っていたあなたと...続きを読むは違う。
違っていることが本人にわかっているのかどうか。

勇気を出して一度聞いてみようと思う。

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Posted by ブクログ 2016年07月18日

脳の高次機能障害について、自分の症状とそのときの感覚や自分なりの理解が、著者の描写とかなり一致する部分が多く、方向性としては間違っていないんだなと思わせてくれた。

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Posted by ブクログ 2014年12月01日

脳梗塞により高次脳機能障害になった医師のお話。
脳の障害という観測しにくいものに対し、医師による主観の記録によって圧倒的な情報量があり、わかりやすいものになっている。
脳の一部の機能が失われることにより当たり前のことができなくなるということが脳の複雑な仕組みを示してくれている。
いろんなことを普通に...続きを読むできる人間とそうではない障害を持った人、ロボットの違いなどについても考えさせられることも多く、ロボットの研究者などにおすすめしたい。

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Posted by ブクログ 2014年09月07日

これだけ脳卒中になる人が多いのに、脳卒中になった人がどのような課題にぶつかり、どのように考えているのか知る機会は驚く程少ない。そういう意味で、とても意味のある本だと思う。

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Posted by ブクログ 2012年10月11日

高次脳機能障害を患った整形外科医の記録。医者として患者として二つの視点から高次脳機能障害をみる、なかなかない貴重な記録だと感じた。授業で習ったが、いまいち具体的に状態が想像できなかった失行や半側空間無視のイメージができるようになる。患者のやる気をそがない、内心を想像する。医療職を目指したいと思う。初...続きを読む心に立ち返りたいときは、これを読もう。。

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Posted by ブクログ 2012年03月08日

9784044094133  313p 2009・11・25 初版
〇脳に損傷を受けたらどうなるか?どんな感覚なのか?見た目には変化がわからない。一人ひとり症状は違うが著者の体験を知って驚いた。「おわりに」のわが子へ思いは涙が・・・。

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Posted by ブクログ 2011年09月26日

今も医師であり(かつて整形外科医として働いていた医師であった)「モヤモヤ病」・「高次脳機能障害者」の筆者の生きる姿を自分自身で自分を語る。生きることとは、生存すること。生かすことは、はずかしがるではなく、惜しむことなく、カミングアウトすることであり、回復することであり、現状を受け入れて生きていくこと...続きを読むである。ふとしたことから、手にすることになったのだが、淡々と読んでいくうちに、ぐいぐいと引き込まれていきそうになるのを、ぐぐっと、できるだけ、事実を読んでいこうという姿勢で読んでいくように心がけた読書であった。

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Posted by ブクログ 2016年01月02日

三度の脳出血で高次脳機能障害となった、自身も整形外科医であった筆者が、その症状とはどんなものであるのか、という自身の体験を語り、また、社会や周囲が患者にどう接すべきであるか、などについて論じている。

高次脳機能障害は、盲目や認知症などと違い、症状が周囲から見て分かりづらく、ただ単に少しトロい人、で...続きを読む片付けられがちであるというが、そのとき、実は本人の中で何が起こっているのか、筆者の体験談を通して、その一端を理解することができた。
高次脳機能障害は、脳の機能の一部が脳出血等により働かなることにより、環境からの刺激による情報を統合して評価することができなくなるという。
すると筆者のように頭頂葉が傷ついた場合であれば、周囲の世界の空間認識・・・遠近感、凹凸などが把握できなくなり、食べた後の食器をお膳の空きスペースに置いたり、階段を降りたりといった、普通の人には何でも無い行動が、非常に困難になるらしい。
ダメージを受けた脳の部位の違いにより、人によってどんな機能が抜け落ちてしまうかというのもまちまちらしく、やっかいだ。
筆者は、治療やリハビリに関わる人には想像力が必要だと論じているが、その通りだ。

このように、自分にとてつもない変化が起こっているのに、他人事とも言えるような冷静さで症状について語る筆者がすごい。
あまつさえ、高次脳機能障害について興味を深め、自分の症状を客観的に分析し、生活の工夫に生かしている。
また、「普通の生活が最高のリハビリ」をモットーに、どんどん社会生活に飛び込んでいく姿勢も、なかなかできないことだと感じた。
(周囲の遠近感や凹凸が消え、ただ平面的なパターンだけが見え、知らずにものにぶつかったり、落ちたりしそうな世界を一人で歩こうと、私なら到底思えない。)
このように重篤な障害であれば、絶望に塞ぎ込み、戻ってこれなくなっても、いた仕方ないと思う。(実際、そういう時期もあったのだろう。)
この先、重大な病気にかかったとき、筆者の病気に対する立ち向かい方を、思い出せたらと思う。
たとえ、そうなってすぐにはそうできなくても、決して諦めず、明るく生きていく道を探したい。

しかし、脳というのは、さらりと高度な情報処理をこなしているものだ。
そして、私たちは、その脳のフィルタを通してしか、決して周囲を認識することはできないのだ。
健康であればまず認識できないが、生きていく上で必要なものは、全て持っているという当たり前の事実に驚愕する。
まさに筆者の息子さんが言うとおり、「何もできなくても生きているだけでいい」ということなのだ。

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Posted by ブクログ 2014年12月06日

「高次脳機能障害」についての本。
著者は医師である自ら脳梗塞等何度か脳内出血を起こた高次脳機能障害を持つ方である。
ある意味、医療の知識もあり、かなり恵まれた立場であると言う事で何とか社会的にも復帰し、子育てもあれているのであるが、自らの体験談は驚きの連続である。
そんな風になるのかと思う反面、聞き...続きを読むかじりの脳の知識を考えると、なるほどそうなるのか、とも言える。
明日は我が身かもしれない「高次脳機能障害」について知ることが出来き、またこの病気を通して脳の機能の一端を知ることが出来る本である。

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Posted by ブクログ 2014年08月10日

とても勉強になりました。とにかく脳自身がいろいろ発達していくのが素晴らしい。自分がそうなった時に忘れないようにしないと、可能性があることを。

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Posted by ブクログ 2013年03月13日

医師であり当事者でもある筆者の、高次脳機能障害についての手記。

脳が傷つくことによって、何が起こるのか。
本書はその「内側」からしか知ることのできない世界について知ることができる、貴重な内容です。

医学的見地から、ひとりの当事者としての視点から、「その時」のことと、この後の回復について、希望を感...続きを読むじられるような形で描かれていて、とても読みやすい一冊でした。

高次脳機能障害の方と関わりのある方々にはぜひオススメしたい内容です。

個人的には息子さんとのエピソードが涙なしには読めませんでした。
ご自身も大変な中で、それでも育児と仕事を当たり前のこととして続けていらしたところに、同じく子育て中の母親として、深く尊敬の念を抱きました。

支援者として果たすべき役割は、
当事者の方が希望を抱けるようにサポートすることと、
回復の可能性を信じること、
だと思いました。

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Posted by ブクログ 2011年08月08日

 脳に障害を負われた方の話。
 諦めないポジティブな部分に救われますが、多くの人は諦めてしまうような状態。いかに普通の生活が高度なことであり、ハンディキャップをお持ちの方に辛いのかがわかります。

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