【感想・ネタバレ】美 「見えないものをみる」ということのレビュー

あらすじ

※紙書籍に収録されている一部の絵画は、電子版では収録されていません。 日本人は、見えないものを心で感じる美意識や感性を、本来持っている。視覚だけでなく、五感のすべてで対象を感じるのが日本人なのである。(本文より引用) 「ものごとはすべてリッチでなければならない」――資生堂初代社長・福原信三の言葉は、いまも受け継がれ、多くのアーティストを生み出す資生堂文化の礎となっている。さて、リッチとは何か。それは、金銭的な価値ではなく、心の豊かさ、心の贅沢といった、広がりのある本質的な意味である。自由に使える一日。好きな本を読む時間。美しいものに触れるひととき。「究極のエレガンス」でもある。本書では、文化や歴史に学びながら、音楽、美術、映画や舞台、生物や自然のなかに潜む、リッチなものを取り上げる。本来、日本人が持っていた見えないものをみる感性、美意識を取り戻すには、どうしたらいいのかを読み解く一冊。

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Posted by ブクログ

1文字のタイトルは、実は、お目にかかったことが
ない。私にとっては非常に新鮮な印象を受けた。
また、サブタイトルにも好奇心に駆られた。


本書は、全部で6章から構成されている。
美意識や創造力、教養といった関心のある言葉が
並び、知的好奇心をくすぐる。

筆者は、自然や本物に触れることの大切さを説く。 
これらは人としての感性だけでなく、教養をも豊かにするという。ここで、教養とは、筆者によれば、自己の中で知性に変換された人間性の一部であるようだ。

すなわち、特定分野における学びは、その他の分野にも活かされることがあり、複数分野を学ぶと、無意識的に既学習分野の価値観等が未習分野に恩恵を与えることになる。

つまり、特定分野の経験等が、他分野に対する潤滑剤となって新たな面を創り出し、やがては、物事を立体的に浮かび上がらせるようになるはずだ。


本書は、教養等の見えないものをみることについて考えるよいきっかけになった。元昆虫少年としては、スズムシ等の昆虫の鳴き声に関する描写が、
刺激的だった。

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2026年03月28日

Posted by ブクログ

便利さは得られたけれども,そのかわり感性は失われたということは間違いないと思う。わずか30年しか生きていない僕でも,幼少期に比べて四季を感じなくなったと思う。本物に触れることの大事さを学べました。

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2014年02月27日

Posted by ブクログ

文化とはよりよく生きようとする人間の創造的行為、目に見える過程とのこと。芸術とは文化を背景にした成果物。
美は人間が人間として生きていくために必要なこと。

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2022年11月06日

Posted by ブクログ

四季の変化に対して極めて繊細な感覚を持っていた日本人。詩人の高橋順子氏によれば日本には2,145もの風を表す言葉がある。時津風、芋嵐、夏疾風、薫風、比叡おろし・・・。雅味あふれる言辞だが今やほとんど使われていない。語彙が急速に失われている。著者は文化の衰退、文明の衰退を憂う。今こそ人間が人間らしく生きていくための感性を取り戻す必要があると訴える。日本人の本来豊かであった感受性を取り戻す方法は、自然に触れること、美に触れること、本物に触れること。自然は、私たち人間の生命力を養うと同時に想像力の源ともなる。フランスの詩人、ポールクローデル氏は1943年、日本の敗戦が濃厚になってきたとき、どうしても滅んでほしくない民族として日本人を挙げている。「彼らは貧しい、しかし高貴である。」と。経済優位性を失いグローバル社会の中に埋没しつつある日本。日本人が高貴さを取り戻し、存在意義を高めるのは、ひとえに私たち一人一人の生き方。これにかかっている。

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2014年08月27日

Posted by ブクログ

読みやすかったけれど、その分ちょっと掘り下げが欲しかったという内容でしょうか。「代表的日本人」「茶の話」「武士道」を読んでみようと思います。

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2014年05月29日

Posted by ブクログ

ちょっと悲観的、懐古主義的な論調ではあるけど、本物に触れることは今後ますます大事になっていくことは確かだと思う。

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2014年03月30日

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