【感想・ネタバレ】【増補】新 移民時代――外国人労働者と共に生きる社会へのレビュー

あらすじ

外国人就労拡大への大転換、共生に正面から向き合うとき

“外国人に優しい社会は他者に寛容な社会につながる――“
政策の大転換に影響を与えた書籍の増補版刊行!

書評掲載・メディア紹介多数!
早稲田ジャーナリズム大賞(2017年)
新聞労連ジャーナリズム大賞優秀賞(2018年)W受賞!

「労働力を受け入れたつもりだったが、来たのは人間だった」。私たちの側には、彼らを人間として見、人間としてつきあう準備がまったくできていない。そして、この多様性を拒絶し、周縁に押しやって、見て見ぬ振りをする姿勢自体が、この国の経済や政治や文化が活力を取りもどす機会を失わせているのではないか、という指摘は鋭い。
――吉岡忍氏(作家/早稲田ジャーナリズム大賞選考委員・授賞理由より一部抜粋)

外国人労働者受け入れへの一大転換と言える改定入管法が2018年に成立、翌年に施行されたが、政府の本音と建前の乖離は依然として埋まらない。大手メディアとして、いち早く外国人労働者との共生を問い大反響を呼んだ初刊版に、改定入管法施行前、施行1年後、ネパール再訪の連載を加え大幅増補。共に暮らす隣人を直視した現場からの報告。

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Posted by ブクログ

外国人就労に頼る事で日本人も含めた賃金改善に繋がらない点、一方で人口逓減で外国人就労に頼りたい意向、外国人側も日本で稼ぎたい。しかし、弱者を良いように使い果たす悪徳経営が潜む。文化の違いによるスタンダードなトラブルに加え、そうした悪徳が引き金となり、仕返しの心理を増長させたり、一部の低質な外国人を招く事による犯罪増加。色んな思惑が繋がっている。英語や中国語以外の外国語対応も整備不足。

集団の外国人が夜道で騒ぐ。それを怖いと思わない人はいないのでは無いか。言葉も文化も違い、仲間意識も違うから。その不安が差別を起こす。どちらかが、どちらかのルールに従って我慢をしなければならない。それならば、日本のルールに従うべきだろう。夜中に騒ぐな、マンションの駐車場でバーベキューをするな、など。ただ、日本に期待を膨らませて来るのは自国で稼げぬ低所得層だったり、比較的、若者。日本の学生だって夜中は騒ぐ。寧ろ、規制すべきは悪徳の方。

メルカリを見ると、カタコトの日本語で農作物が売られ、巷では農作物や家畜が盗まれたというニュースが増えているし、現にベトナム人窃盗団が逮捕されてもいるから、「共に生きる」前に、入口も就労の中身も、数字や癒着だけを求めるのではなく、行政側が当事者意識を持って望んで欲しいものだ。

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2022年09月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・Kokoro Colledge Japan:長崎県島原市、全額給付型奨学金(87)
・多文化共生まちづくり会議:2017年3月、新宿区(195)
・やさしい日本語(206)

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2021年06月28日

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