あらすじ
上海でエステサロンを経営する51歳の紅子のもとに、39歳の美しい男が現れる。彼は初対面の彼女に、大金を都合してほしいと頼んだ。「都合してほしい」とはどういうことなのか。紅子はその問いを胸にもう一度彼に会いにいく──。欲望を肯定する街・上海を舞台に、人生最後の甘く、苦しく、激しい恋が幕を開ける。高樹文学の新たな到達点。
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Posted by ブクログ
主人公の紅子は情事をお金で買い、その買った男が一回りも年下で、しかもワケありなのに、のめり込んでしまう。本気になって傷つくのが怖いからという理由で、二番目の男を作る心理はわからなくもないかな(二番目の男は駐在員で妻子もちとくれば後腐れもないし)。
失うことや、傷つくことを恐れた末の選択が、最悪というか……後味が悪い。
恋愛小説の割には現実的な描写があるせいなのか、個人的には色気とか艶みたいなものが感じられなかったのも残念。