【感想・ネタバレ】「食べもの情報」ウソ・ホント 氾濫する情報を正しく読み取るのレビュー

あらすじ

「砂糖がカルシウム欠乏を招く」「化学調味料で頭が悪くなる」「有精卵や天然酵母は体にいい」「クロレラは万病に効く」など、あたかも科学的に実証されたかのような思い込みに振り回されていませんか? 何がホントで何がウソなのか。本当に大切な食生活とはどのようなものなのか。健康に生きるための情報の捉え方、食生活のおさえどころを紹介します。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。

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Posted by ブクログ

「フードファディズム」という概念を紹介。

フードファディズムについては序章「食べるということ」に以下のように説明されている(29ページ)。

「ワードファディズムは「食物や栄養が健康や病気に与える影響を過大に信じたり評価すること」と定義され、これには、特定の食品を万能薬のように推奨することも、別な食品を有害物であるかのように排斥することも含まれます。」

さらにフードファディズムを以下の3つのタイプに分類している(29ページ)。

①食品や食品成分に“薬効”を期待させ、“治療”に使う
②万能薬的効能をうたう目新しい「食品」を流行させる
③食品を非常に単純に、体に“いい”“悪い”と決めつける

そして33ページでこうまとめている。

「「○○を食べるとガンにならない」「△△を食べるとガンになる」というような話題に接したとき、「もしかすると、それってフードファディズムではないか」と疑ってみてはいかがでしょうか。食べものに含まれる成分が人体内部に吸収されるしくみを思い出すと、食べもの信仰の陥し穴に転落しないですむかもしれません。」

以後の構成は1章が「けなされる食品」で砂糖、炭酸飲料、化学調味料、超高温殺菌乳、ファーストフード、インスタントラーメンを取り上げている。2章は「ほめられる食品」で天然酵母、有精卵、オリーブ油、有機食品、天然塩。3章が健康食品、4章が「“効く”のでしょうか」として各健康法の検証、5章が「不安情報を調べてみると」として食品添加物、農薬・化学肥料、水道水、重曹、カイワレ大根について書かれている。

ここまでが「「○○を食べるとガンにならない」「△△を食べるとガンになる」というような話題」の検証パートで、今もどこかで聞いたことがある話が出ていると思う。ぜひ本書に当たっていただき、その食べ物に関する情報が正しいかを確認してほしいと思う。

続く6章は「食生活のおさえどころ――健康維持と食事の関係」で、5章までの情報に惑わされそうになった場合は、6章を改めて読むことで、健全な食生活を取り戻せるようになっている。

なんとなれば、1章と6章だけ読んで中間の章で触れている食品情報を全部無視すれば、怪しい情報に惑わされずに生きられるようになる(はず)。

食事は楽しく食べて、おいしく、栄養になるのが一番。あとは多少バランスに気を付けて、食べ過ぎない。これができれば、他の余計な情報はいらないとも言える。

食品に過剰な情報はいらない。しかし、この情報化社会で惑わされずに生きるためには、自覚的にニセ情報を遮断しなければいけない。難しい時代に我々は生きている。

終章「食べものを食べものとして」で著者はこう書いている(245ページ)。

「食べものは食べものであって、薬ではありません。穀類、野菜、果物、牛乳、卵、そして肉も魚も大豆製品も、私たちは容易に利用できる環境に生活しています。これだけいろいろの食素材が利用できるのですから、食べすぎることなく、食べることを上手に楽しめるといいですね。」

このような距離感が、人と食べ物の関係をよくするはず。

「断片的な新情報に振り回されそうになるとき、栄養学や食品学の基本に立ち返りましょう。そして、学問的な進歩によって、何がどこまで明らかにされているのか、風説に惑わされることなく、信頼性の高い情報源できちんと確認しようではありませんか。」

まさにその通り。

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2026年01月22日

Posted by ブクログ

著者は群馬大学教授で,食物学,栄養学が専門の女流研究者.その視点は冷静だが食全般に対する深い愛情を感じさせる.文章は,的確でわかりやすい.本書は,フードファディズム(Food faddism;食べ物が健康等に与える影響について過度の期待あるいは不信をもつこと)をキーワードに,巷に溢れる「食べ物情報」を総括する.そして,健康維持と食事の関係についての,基本的かつ重要なことの再認識を促す.例えば,病気を予防・治癒するような「食事」はないこと,「良い」とされる食品ばかり過剰摂取するのではなく,必要な栄養素を過不足なくとることこそ大切であること,食事摂取量の適切性を自分で考えてコントロールするべきだということ,である.これらは,至極まっとうで当たり前のことだが,多くの人がそういった基本を忘れて,マスコミに乗せられて「良い」食品を追いかけている.本書は,あやふやな情報に惑わされないための基礎知識と,理性的な視点をもつことの重要さを伝えている.

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

「フードファディズム」(食べ物を全能視したり、あるいは必要以上に目のカタキにすること)に警鐘を鳴らすべく、よくある「健康伝説」に反論や同意を促す、といった趣旨の本です。まぁ「あるある〜」を例に出すまでもなく「健康伝説」が作られるもとはマスコミによるところが大きいのでしょうが、そのマスコミが伝えた情報がどのように一般に解釈されて、また伝わって…という(推察される)プロセスについても言及しているのが興味深かったです。ここらへんの話は「薬の話」とも重なるものがあるな、と個人的に思いました。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

[ 内容 ]
「砂糖がカルシウム欠乏を招く」「化学調味料で頭が悪くなる」「有精卵や天然酵母は体にいい」「クロレラは万病に効く」など、あたかも科学的に実証されたかのような思い込みに振り回されていませんか?
何がホントで、何がウソなのか。
本当に大切な食生活とはどのようなものなのか。
健康に生きるための情報の捉え方、食生活のおさえどころを紹介します。

[ 目次 ]
序章 食べるということ
第1章 けなされる食品
第2章 ほめられる食品
第3章 いわゆる“健康食品”
第4章 “効く”のでしょうか
第5章 不安情報を調べてみると
第6章 食生活のおさえどころ―健康維持と食事の関係
終章 食べものを食べものとして

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[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2010年05月21日

Posted by ブクログ

ちまたで体に悪いとささやかれている食品、体に良いと言われている食品、健康食品のことなどが書かれている。鵜呑みにすることもないかもしれないが、情報を正しく読み取るためのヒントが書かれている。

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2020年12月29日

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