あらすじ
Dr.苫米地流の自己変革術――武術に学ぶ、一瞬で自分を変える技術。
「身体と心はひとつである」
その真理を体現してきたのが、古来より受け継がれる“武術”だ。
無意識にアクセスし、内部表現を書き換える――。
それこそが、なりたい自分へと変わるための本質的な方法である。
本書では、認知科学者・Dr.苫米地英人が、沖縄拳法空手をはじめとする武術の極意に学び、
「意識」と「無意識」の統合による自己変革の技術を解き明かす。
武術家たちの身体操作の裏には、脳と心の構造を超えた“無意識の力”が隠されていた。
◆内容構成
・第1章:武術と身体の使い方
プロ格闘家・菊野克紀選手インタビュー
・第2章:武術の真髄
沖縄拳法空手六代目・山城美智師範インタビュー
・第3章:内部表現の一瞬の書き換え
「人は、いとも簡単に変わることができる。」
――その秘密を、武術の世界から学ぶ。
※ 本書は2019年3月に株式会社ビジネス社から刊行された『武術に学ぶ 一瞬で自分を変える技術 ~さらに自分のリミッターをはずす!』を再編集、電子書籍化したものです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
武術に学ぶ一瞬で自分を変える技術 苫米地英人 ビジネス社
更に自分のリミッターをはずす
自分の限界を乗り越える
体と心はひとつ
内部表現を書き換える
無意識の世界は無意識に任せる
無意識を意識下に取り込む
裏の裏を書く命がけの武術の秘技では
何が起こるかわからず
人間の奥底に有る反射や無意識を極めることで
心と身体の動きを逆手に取る叡智が詰まっている
殺人の必要が薄れた現代においても
この叡智は自らを乗り越えるために必要とされている
自分を知るには二元論に迷わされず部分と全体
心と体の一体感を極める必要がある
無意識の行動を把握していれば
自分の行動や相手の動きを知り
意識下で先回りしてコントロールできる
対談者は沖縄拳法空手師範山城美智と
その弟子である武術家の菊野克紀
Posted by ブクログ
【読めば人生が変わる衝撃】「一瞬で自分を変える技術」読書メモ:眠れる力と人間理解の深淵へ
巷にあふれる自己啓発本とは一線を画す、苫米地英人氏の著書「一瞬で自分を変える技術」。この読書メモは、単なる内容紹介に留まらず、私自身の深い探求の軌跡を辿ったものです。読み進めるうちに、 まるで眠っていた能力が覚醒するような衝撃 を覚えました。
本書の核心は、タイトル通り「一瞬で自分を変える」ための技術です。しかし、それは決して魔法のようなものではありません。私たちが普段意識できていない 無意識の力を意識的に活用する ことにあります。それは、まるで長年連れ添った自分の身体でありながら、その本当の動かし方を知らなかったことに気づくような感覚です。
特に印象的だったのは、 武術家との対話を通して、身体と精神が深く結びついている という事実を再認識した点です。沖縄空手や古武術の世界では、心身は切り離せない一体のものとして捉えられます。これは、苫米地氏の提唱する認知心理学、そしてセルフコーチングの根幹にも通じる考え方です。 私たちは、とかく物事を要素に分けて考えがちですが、武術の世界は、身体操作、呼吸、意識、そして意図が渾然一体となった、まさに 「心身一如」の世界 なのです。
興味深いのは、認知心理学の専門家である苫米地氏が、まさにその要素分解的な思考を持つからこそ、武術における心身の総合的な在り方に気づけたという点です。現代社会に生きる私たちは、効率化や専門性を追求するあまり、心と身体、思考と感情を切り離して考えがちです。しかし、武術という極限の世界では、その分離こそが弱点となりえます。気づく前に相手を制する。それは、理屈ではなく、身体全体で、そして無意識レベルで反応できる状態を意味します。
本書を読み進める中で、当初はスピリチュアルな響きを持つように感じていた 「思考は現実化する」 という言葉が、全く異なる意味合いを持つことに気づきました。それは、決して非科学的な願望実現論ではなく、人間の認知、感情、そして行動が密接に結びつき、現実を創り上げていくという、極めて科学的なプロセス なのです。目標を明確に意識することで、脳はそれを達成するための情報を無意識的に集め始め、行動を促します。まさに、人間の心身の深い理解に基づいた行動変容 そのものと言えるでしょう。
そして、本書を読み解く上で、少々衝撃的だったのが、殺人のための技術が、より良く生きるための人間理解と実践に繋がる という視点です。一見すると倫理的に相容れない二つの概念ですが、武術における相手の動きを読み、瞬時に対応する技術は、ビジネスにおける交渉術や、日々の人間関係におけるコミュニケーション能力に転用できます。相手の思考や行動パターンを深く理解し、その無意識に働きかける。それは、相手を打ち負かすためだけでなく、より円滑な人間関係を築き、目標を達成するためにも不可欠なスキルなのです。
「一瞬で自分を変える」ためには、座学だけでは不十分です。実際に体験し、自分を含めた他者との関係性を深く認識し、無意識を意識的に使える状況を自ら作り出し、そのための鍛錬を継続する 必要があります。 そこには、まるで命のやり取りをするかのような危機感、そして「自分ならできる」という強い自己効力感(エフィカシー)が求められます。
この読書メモを通して、私が最も伝えたいことは、本書が単なる自己啓発本ではなく、人間の可能性を最大限に引き出すための実践的なガイドブック であるということです。武術の世界の奥深さと、認知心理学の知見を融合させ、私たちの眠れる力を呼び覚ます。それは、ビジネスの現場で、日々の生活で、そして何よりも自分自身と向き合う上で、強力な武器となるでしょう。
もしあなたが、現状を打破し、新たな自分に出会いたいと強く願うなら、ぜひ本書を手に取ってみてください。 この一冊が、あなたの人生を根底から変える、その第一歩となるかもしれません。
Posted by ブクログ
目標に向けた行動が、無意識レベルで出来るようになりたくて試行錯誤していました。
この本を読んで、今まで試したことのないアプローチ法に新鮮さを感じました。
これまで武術について学んだ経験が全くなかったのですが、日常生活で取り入れられるものが結構あります。
まずは「足音を立てずに歩く」は無意識レベルに落とし込みたいです。
あと印象的だった、苫米地博士のお話を2つご紹介。
1.武術をやってる人は相手が倒れないと勝った気がしないんだろうけど、心の世界に技が入ってくると、相手はピンピンしているけど、思った以上に技は相手に物凄い影響を与えていることがある。
(これは武術だけでなく、自分の言葉で相手を傷付けてしまっていることもありますね)
2. 趣味と職業の必ず共通するところは「人から止められてもやりたいこと」これは基本。そして、人の役に立ったら職業で、役に立たなかったら趣味。
この本を読み終えて、すぐにYou Tubeで「ナイハンチ」を検索してしまいました。