【感想・ネタバレ】クロコダイルに魅せられてのレビュー

あらすじ

「私が十代のころ、それまで行ったこともないオーストラリアという国で、見たこともない野生のワニの専門家になりたいと言ったとき、学校でも家庭でも本気に受け止める人はいなかった。当然である。ただの思いつきか世迷い言に聞こえただろう。それでも当の本人はそれを我が宿命と確信して、燃え上がるような思いを胸に日本を飛び出してしまった」(あとがきより)この本は、ワニについての本ではないし、ワニの研究手法を詳細に伝える本でもない。まさにクロコダイルに魅せられて、ワニの将来にすべてを捧げることを心に決めた男の、生きざまを記した本だ。そんな彼がこれまで手掛けてきたのは、ワニと人間とが安全に共存するための研究であり、野生のワニが美しい自然のなかで生きているいまの世界を未来永劫守っていくための研究である。オーストラリアの政府機関で野生ワニの保全に全力を尽くす、唯一無二のワニ研究者はいかにして誕生したのか。淡々とした筆致ながらも熱い思いがじっくりと伝わる、ワニ研究エッセイ。

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Posted by ブクログ

最高のエッセイだった。感情の描写ばかりでなく、ノーザン・テリトリーの政策と連動した研究・調査をどのように調整していたのか、オーストラリアの公務員研究者のログとしてもかなり興味深い。ワニとクマの課題は共通しているのかも、と思ったら案の定それに関する記述もあり。彼がノーザン・テリトリーでの研究を続けるかは不明だが、とにかく私は彼のスタンスに非常に憧れているので、ずっと応援している。

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2025年12月31日

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