あらすじ
「うるっと切なくも
大きな愛に満ちた物語。
楓を守る祖父の存在、頼もしい仲間たちの支え、
事件と人物の展開に引き込まれ、優しさが謎を解くーー
いま、深く心に沁み込む新感覚ミステリー」
大島璃乃(女優・モデル)
「認知症探偵」の名推理
スピンオフ掌編も特別収録!(解説・神永学)
(あらすじ)
クリスマス直前、居酒屋で“サンタクロース消失事件”について議論していた楓たちは、紳士然とした男性・我妻に声をかけられた。彼は、かつて小学校の校長を務めていた楓の祖父の教え子なのだという。楓や我妻が持ち込む不可解な謎を、レビー小体型認知症の祖父は名探偵のごとく解決する。しかし、その症状は一進一退を繰り返しており……。スピンオフ掌編も特別収録!
解説・神永学。
【著者について】
小西マサテル
1965年生まれ。香川県高松市出身、東京都在住。明治大学在学中より放送作家として活躍。現在、ラジオ番組『ナインティナインのオールナイトニッポン』『徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー』『笑福亭鶴光のオールナイトニッポンTV』『明石家さんま オールニッポン お願い!リクエスト』などのメイン構成を担当。『南原清隆、いまナンしょん。』(RNC)のアシスタントパーソナリティとして出演中。第21回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2023年に『名探偵のままでいて』でデビュー。他の著書に『名探偵にさよならを』(以上、宝島社)など。
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Posted by ブクログ
連作短編。
①サンタクロースを見た男
赤は止まれ。きいろも止まれ。青はすすんでもいい。
少年、本物のサンタクロースを見たという確信と引き換えに父親を失った。
消えたサンタクロース。
小学校に入って初めての冬休み。
岩田は、一度眠りについた。鈴の音とともにサンタが現れ、ベランダへと手招きをした。ついて行くと、ベランダには誰もいなかった。10秒足らずのこと。
親父とは警察用語で署長。我妻は刑事。
岩田の父、会社に騙されて詐欺をてつださわれていた。そして、お得意様にかねを返していたが、アルバイトも限界だった。
父は自首する覚悟を決め、消失することにした。
父はあらかじめ、ベランダの隣室の仕切り壁を外しておいた。
外套の背中に仕切り壁を貼り付けていた。
②死を操る男
奇妙な自殺。芸名はフランソワ。
脱法ドラッグで自殺しようとしたが、吐いてしまい自殺できなかった。救急車を呼ぶ。固定電話から。
左手にはスマホがあったのに。
自殺の原因はSNSでの誹謗中傷。
搬送先の病院で亡くなる。
ファンの後追い自殺。二人とも、未遂。
美容院で髪を整えた翌日になぜ死のうとしたのか。
女子高生はなぜ縊死ではなく服毒自殺を選んだか。手にはロープを持っていたのに。
フランソワ、ヒッチコックに憧れていた。
『ダイヤルMを廻せ』
女性の右手が黒電話にまっすぐのびているポスター。
見立て自殺。
腰まであった髪をショートにして自殺未遂を図った女性。『サイコ』の見立て。
女子高生は『ロープ』の見立て。
フランソワ、生きていた。誹謗中傷も自作自演。
『裏窓』
『鳥』
③泣いていた男
コップ、警察官。
警察内警察内警察。
コンタクトレンズを涙と勘違い。→勘違いする??
コンタクト、接触。→コップといい、ダジャレ微妙。
推理は微妙だが、我妻刑事の過去の奥さんの聞けなかった言葉の幻視はいい。
④消えた男、現れた男
DLBはタイムトラベルが可能な病気。
かつてのストーカー『親バカさん』が釈放されて、電話かけてきた。
四季、音信不通に。
四季、現れたかと思ったら、メアリー・セレスト号のように消える。
動物嫌いの四季がなぜ猫を飼っていた?
最近の冷たい態度は何?
親バカさん、九鬼。
メアリー・セレスト号事件。暖かいコーヒーカップや食事は脚色。救命艇はそのまはまだったというのは嘘。実際は救命艇で逃げて、そのまま沈没しただけ。
時雨虹。
四季、猫はまえのプレゼント。
四季は、楓を守るためにひとりで何役も演じていた。
四季、変装して色々楓について回っていた。
四季、消失の謎。
そのとき、老人に変装。
突然、楓たちが現れたので管理人のふり。芝居で使った探偵のステッキをほうきに見立てた。
四季、九鬼に刺される。
「これで、おまえは確実に刑務所行きだ」
最終章 タイムトラベルをした男
四季、助かる。
5年2組のすず。
しかし、すず、おばあさんだった。自分が子供だと思い混んでいた。
→安定のシリーズだが、トリックのキレは一作目より若干落ちたかな。でも、レビー小体型認知症を上手く遣っていてよい。
Posted by ブクログ
・シリーズ2作目の短編ミステリー
・いわゆる安楽椅子探偵もの
・1作目を読んでいるとより楽しめます
謎解きミステリーとしてはフェアな作品だとは思いますが、謎を解こうとするよりも 紡がれた物語をただただ受け入れるのが本作の楽しみ方ではないでしょうか?
前作に続き海外ミステリー(古典)、海外小説(古典)の話がよく出てきます。レイ・ブラットベリ氏の作品、ロバート・A・ハインライン氏の夏への扉を知っている方はより楽しめると思います。
Posted by ブクログ
シリーズ2作目、碑文谷さんの病状が悪化しないことを祈りつつ読んだ。
前作の登場人物たちの仲の良さにホッコリしつつ、今回仲間入りした我妻さんの悲しい過去を抱えているところにちょっと魅力を感じてしまった。
また家に悪いやつ入れてるところにヒヤヒヤしたし、四季の行動の意味がわかった瞬間悪い方向に進んでくのが確定して怖かったなぁ。
なんとなくわかってきたけどどちらが好きなのか、次で明かされると思ってるのでシリーズラストも楽しみ!碑文谷さんの病状が悪化していきそうで怖いけど。
Posted by ブクログ
前作「名探偵のままでいて」の続編。
認知症患者である主人公 楓の祖父が名探偵となり謎を紐解いていくストーリー。
前作の時も感じたが、実際に現場を見ずに伝聞だけで完璧な推理をする窓拭き先生の凄さに感嘆する。
そして相変わらず楓が好いている相手が「岩田先生」なのか「四季」なのかはまだ隠されたままだった。愛する人からの電話の向こうで仔猫の甘える声が聞こえた-とあったが、これではまだどちらか分からないなぁ、、もどかしい、、
続編である「名探偵にさよならを」もぜひ読んでみたい。
Posted by ブクログ
まぁまぁ。教え子がデカになり、親身に対応してくれるのは違和感しかない。ストーカーの不起訴と再犯はありがちだが、始末の付け方もありきたりだった。
自作で終了らしいので、期待は大きい。
祖父病状進行、祖父教え子刑事、刑事妻早逝、ストーカー不起訴再犯、劇団員対応
Posted by ブクログ
岩田の幼少期のサンタクロース消失事件、フランソワ自殺&ファンの後追い事件、吾妻が遭遇した泣いてる死体事件、そしてストーカー再びからの四季の失踪。
フランソワ事件は前提条件が納得いかないなぁ。自殺前に髪を切るのも、ロープを持ったまま睡眠薬の飲むのも全然理解できるし、不自然に感じない。映画好きなのに、ヒッチコックの見立て自殺だというのに気づかなかったのが悔しい。そして相変わらず出来すぎなところがちらほら。
だけど読みたくなるのは、キャラクター描写が良いのだろうなぁ。楓が好きなのがどっちなのかはまだ明かされず。気になるので3作目も読む。
レビー小体型認知症の幻視はタイムトリップを可能にする、という考え方は好き。