【感想・ネタバレ】死んだら無になるのレビュー

あらすじ

第39回太宰治賞受賞『自分以外全員他人』、「本の雑誌年間ベストテン」第3位『孤独への道は愛で敷き詰められている』に続く<柳田譲>サーガ三作目! 報われぬ中年男性の魂の彷徨を描く 恋愛に絶望し、仕事にも倦み、家族はいよいよ疎ましく、ささやかなセルフケアも世間が容赦なく水を差してくる――。すべての苦しみから逃れて「無」になることを求め赴いた怪しげな座禅道場で柳田譲が見たものは!?

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Posted by ブクログ

恋愛や仕事、人間関係などことごとくうまくいかず、自分は人生に不向きだと感じる39歳の男が主人公の小説。ボールの壁打ちといったセルフケアに小さな生きがいを見出すが、それにも邪魔が入り、すべての苦しみから逃れて「無」になりたいと座禅道場の門をたたくというストーリー。
タイトルから期待した死に向き合うような内容ではなく、主人公はどうしようもなく面倒くさい性格で、救いもないストーリーだったが、自己顕示欲や承認欲求に端を発する親切を装ったお節介への嫌悪感など主人公の思考に共感する部分もあったし、独特の面白さがある小説だった。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

なんだかすごい小説だった。衝撃を受けた。
母親の教えを守り、人には親切にと努力してもまるで理解されず、一段下の人間に見られる悲劇。天国に行きたいと徳を積み正しく生きようとしても叶わず。唯一救い出してくれそうだった夕子さんともお別れ。挫折、躓き、干渉を嫌いながら、孤独にもなれず、スピリチュアルに傾倒してみたり、仏教や哲学に答えを求め、瞑想合宿へ参加する。生きることの苦しさを、こんな具体的な日常の出来事とともに言語化してくれる小説ってあったかなぁと、感心しながら読み終えた。

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2026年02月10日

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