【感想・ネタバレ】なぜ野菜売り場は入り口にあるのか スーパーマーケットで経済がわかるのレビュー

あらすじ

コメ高騰、気候危機、人手不足、値上げ地獄、トランプ関税……
スーパーは日本社会の縮図だ!
売り場に潜む疑問から、日本と世界の現在を読み解く。

「令和のコメ騒動はなぜ起きた?」
「食料品の値上げはいつまで続く?」
「半額シールを貼るタイミングはどう決まる?」
「トランプ関税の家計への影響は?」
「売り場が『野菜→魚→肉→牛乳→パン』の順になっている理由は?」

全国2万3000店舗、110万人が働く、25兆円の成長市場を徹底解剖!
買い物だけじゃもったいない、賢く生きるためのスーパーマーケット論。


【目次】
第1章 なぜ野菜売り場は入り口にあるのか? ――スーパーマーケットの仕組みがわかる
・景気に左右されないビジネスモデル
・イオンが一大勢力、専業ではライフが首位
・「ゴールデンゾーン」の品揃えで店の実力がわかる
・客を奥まで誘導する「マグネット戦略」
・タイパ需要で売り場をアップデート ……ほか

第2章「日本人の○○離れ」は本当に起きている? ――スーパーマーケットで暮らしの変化がわかる
・消費の中心は50~60代
・冷食市場が10年で4割近く拡大
・コロナ禍の「料理疲れ」で惣菜市場が復活
・コメへの支出は20年で4割減
・令和のコメ騒動が起こった理由 ……ほか

第3章 ドラッグストアの食品が安い理由は? ――スーパーマーケットで日本経済がわかる
・小売業の低賃金、その背景
・セルフレジで焦ってしまう高齢者
・深刻化する地方の「買い物弱者」問題
・なぜ食費の高騰は止まらないのか
・高所得層はパスタ、低所得層はうどん・そばを買う ……ほか

第4章 どうして余計なものまで買ってしまうのか? ――スーパーマーケットで消費者心理がわかる
・客の8割が「予定していなかったもの」を買う
・すべての商品で「安い」と感じさせる必要はない
・2割のお得意客で利益の8割を稼ぎ出す
・「無意識」に訴えるニューロマーケティング
・安いだけじゃない、プライベートブランド ……ほか

第5章 食の「買い負け」が安全保障リスクに? ――スーパーマーケットで世界情勢がわかる
・ヴィーガン以外にも広がる「植物肉」
・7割の客が「袋いりません」
・資源インフレに加わった地政学リスク
・ウクライナ侵攻で深刻化したエネルギー問題
・トランプ関税と食料価格 ……ほか

第6章 AI導入で「半額シール」が消える? ――スーパーマーケットで未来がわかる
・商品読み取りから決済までスマホで完結
・AIが惣菜の値引きを決める
・「培養肉」は食料問題を解決するか?
・終わらない「物流の2024年問題」
・「店に来てもらう」ビジネスモデルの限界 ……ほか

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Posted by ブクログ

生きる上で必須の行い、食事。
食事をするには「食材」が必要ーーーということで、今回はスーパーマーケットに関する本を読んでみた。
単純に題名に惹かれたというのももちろん理由としてある。

内容としては、スーパーマーケットの仕組み、日本人の食生活、ドラッグストアの取り組み、消費者心理など多岐にわたって説明しており、取っ付きやすい内容は読者の興味を引く。
全体的にデータは多いが、理由とともに分かりやすく言語化されており、頭に入りやすい。

以下内容に触れる。

読んでいて、トップ企業でも全国カバーは難しく、売上1兆円を超える企業が存在しないという事実に驚く。
売り物に地域性が強く出るため、日本人の食生活に対する要求がシビアなためとあったが、言われてみればその通り。
考えたこともなかったが、よく見ると地域の特産品や地元のメーカーが取り扱う商品を多めに扱うなど独特の個性が各スーパーで光っている。
ランキングなども紹介があったが、自分が知っているスーパーマーケットの名前が出てくるとなんとなくテンションが上がった。笑

タイトルにもある青果部門(野菜売り場)が入口にある訳には納得。
視覚的インパクト、旬の食材を通じた季節感、四季や旬を大事にする日本人の傾向など考えつくされての配置と知り、普段行くスーパーを見る目も変わりそうだ。
多くのスーパーで消費者心理に基づく経営戦略も当然ながら導入されており、消費者として知らず知らずに誘導されていたんだなぁ、と気付かされる。
日本人の食の傾向も面白い。牛肉・魚控えに鶏胸肉の消費増加、惣菜や冷凍食品の躍進など自らの食卓と照らし合わせても納得の情報である。

社会情勢や人口減少に直結して影響が出るスーパーマーケット、昨今の超高齢社会に合わせスローレジなる取り組みが現れたと知り、やはりここでもニーズにいち早く気づき対策するスーパーの戦略性を感じる。
幅広い層が利用するスーパーならではの視点は今後より一層多角的に広がるのだろう。
本書の後半ではスーパーに関連する社会問題も取り上げており、勉強になった。

それにしてもまだまだ歴史が浅い中、熾烈な争いを繰り広げながら価格や商品で顧客を魅了していくスーパーマーケットは、今後も顧客の希望を取り入れながら成長していくのだろう。

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2026年04月04日

Posted by ブクログ

仕事関連だけど、面白そうなので買った。面白かった。多少興味のある分野でも、こんなにデータばかりの本って普段は全然面白く感じないんだけど、仕事で調べつつもデータソースが分からないなぁなんて常に思っているような部分がわんさか載ってると、さすがに面白い。興味深く読めた。とりあえずはさらっと読んだだけだけど、参考文献の部分がとてもためになるので手元に置いて活用しようっと。

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2026年03月18日

Posted by ブクログ

導入やタイトルはキャッチーだが中身は堅実なもので、日経新聞に携わってきた筆者の筆もそういったテイスト。小売業や消費社会のいくらかに興味があれば、わりかし引っかかりの多い良著。

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2026年03月08日

Posted by ブクログ

タイトル詐欺的で、野菜売り場が入り口にあるという話は一瞬で終わる。
それではどこを掘り下げるのかというと、現代のスーパー事情。いま日本のスーパー業界で何が起こっているのか。たかがスーパーとあなどるなかれ、たくさんの最新情報が手に入った。
この本も鮮度が大事なので、そのうちに記録本と化してしまうだろうが、現在地を知っておくのは悪くない。

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2025年12月09日

Posted by ブクログ

定年退職後、再就職候補として近所のスーパーを考えています。
その時、この業界のことを少しでも知っていれば有益かと思い読みました。

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2026年02月05日

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