あらすじ
ソロモンブラザースとゴールドマンサックスで大成功した超一流トレーダーでもある松本大氏が初めて執筆するお金の流れそのものの話。キイワードは「人口ベース経済への回帰」。産業革命後、情報と技術の偏在によって起きた世界のGDP分布の偏りが、人口の大きさに比例する方向、つまり産業革命以前の形へ回帰し始めたのだ。
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Posted by ブクログ
マネックス証券の松本社長の著書です。
マネックス証券でたまったポイントで入手しました。
歴史的なGDPシェアからみるこれからのGDPシェアの話は、納得感がありました。投資手法の紹介もあり、参考にしたいと思います。
1、もともと歴史的にGDPの分布は、人口に比例してシェアが決まっていたが、産業革命以降、現在の先進国に「富」が偏った状態になっているとのこと。今後は、人口をベースにしたGDPシェアに回帰していくことになる。それは、インターネットの普及により、情報の格差がなくなっていくためとあり、これは実感を伴ってそう感じます。
2、この本は、アベノミクスの一つの政策である金融緩和による「デフレ・円高」→「インフレ・円安」に誘導することが日本経済の復活への道と述べています。2012年11月29日発行のため、現在の円安・株高の状況を予見しています。
3、日本の個人投資家は、世界一の投資センスがあると述べています。バブルのピークで日本の個人は、売り越しており、それを機関投資家が買っていたと紹介しています。世界の歴史的なバブルの事例では、バブルのピークでは個人が買い越しているそうです。
4、「情報」には、インフォメーションとインテリジェンスがあり、価値があるのはインテリジェンスであり、これは、膨大なインフォメーション必要とのこと。「みんなが知っていること」を知ることが大事だと感じます。