【感想・ネタバレ】「超」入門失敗の本質のレビュー

あらすじ

なぜ、日本は同じ過ちを繰り返すのか?今注目される組織論の名著を、若手戦略コンサルタントが23のポイントからダイジェストで読む。戦略性・思考法・イノベーション・型の継承・現場活用・リーダーシップ・メンタリティ…今日の閉塞感に横たわる、日本的組織の負の構造を乗り越えるヒント。野中郁次郎氏推薦!

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Posted by ブクログ

失敗の本質は難しくて挫折しそうなのでこちらから。KPIは追いかけるべき指標のこと、イノベーションは新しい指標で戦い方を変えることというキーワードがまさに仕事に活かせるなと思いました。太平洋戦争の知識が本当にないので戦い一つ一つ検索しながら読み進めましたが、平易なのでなんとか読めました。

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2025年12月06日

Posted by ブクログ

タイムリーに響いた本だった。
戦略とは追いかける指標である。という言葉、覚えておこうと思った。リーダーシップのなき組織は本当にきついんだなということもよく分かった。親ガチャとか最近よく言われているが、リーダーガチャも結構社会ではあるあるな気がする。下っ端が頑張るよりもトップが変われば組織は大きく変わるんだということを身をもって感じている最近である。どう考えても現状を打破できないのに何となくやり過ごそうとするリーダーのなんと多いことか、大量採用時代の爺婆が一斉にやめるこの時代、生い先長い我々が老い先短い奴らのしりぬぐいをいつまでやらないといけないんだろう。その場しのぎの一年を過ぎてそそくさやめる人のなんと多いことか。これは失敗の本質の皮をかぶった日本人論であることは間違いないだろう。

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2025年08月11日

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ネタバレ

「超」入門 失敗の本質
日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ

この手の本では異例の52万部を突破だそうです。前から「失敗の本質」を知っていて、読むべき本と思っていたのですが、内容がわかりづらいという評判も聞いていたので二の足を踏んでいました。
先日、twitterでフォローしている糸井重里氏のコメントで面白い旨の記載があったので、早速購入しました。
思っていた通りの内容で、日本の戦略策定の下手さ、経験重視主義、雰囲気に流されるなど、日頃からアメリカ人と日本のお客様との板挟みにあっている経験からしてとても納得のいく内容でした。
現在の日本のビジネスの例を対比させているのも、分かり易くなっている理由かと思います。
時々、引いている例が的外れなものも散見されますが、おしなべて分かり易い内容だと思います。
Japan As No.1の成功体験から抜け出せず、総崩れの様相を示している日本の企業にとって、この本にあるような耳の痛い話に真摯に向き合い、自分の頭で戦略を考えるということが今の日本に必要なことだと痛感しています。逆に、こんな名著を学校でも会社でも教えてもらえない日本って???ということも思いました。

日本人必見の書の入門書です。

竹蔵

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2025年07月24日

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元本の方の失敗の本質は難しいというのを、企業の話などとも絡めてわかりやすく失敗の本質を解説した本。まさに「超」入門

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2025年07月15日

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戦争のことを知らなくても、調べながら読み進められました。
現代が抱えるビジネスの問題や閉塞感と、太平洋戦争で日本軍が負けた戦略(目標達成への方向性)、戦術(具体的な手段や方法)を交えながら解説。

米軍に暗号を解読されていたが、不測の事態に対応できなかったミッドウェー作戦。
「大和なら大丈夫」と言う、希望的観測に支配されていく心理。

(日本軍は奇襲が多く)零戦の性能の高さに開戦当初は圧されていた米軍もレーダーを開発し、2機1組で制空権を握るとマリアナ沖海戦でも一方的に勝利。
レーダーと言う新しい指標(戦略)を放棄(軽視)してしまった日本軍の敗退。

コンティンジェンシー(万が一を想定した計画)、と、ダブル・ループ学習(疑問をフィードバックする)がいかに大切か学べました。

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2025年03月12日

Posted by ブクログ

原著「失敗の本質」が難しそうだったので、こちらから入門してみた。
太平洋戦争の教訓を現代社会に活かすために、戦略、リーダーシップ、組織論など多岐に渡って学びがあり、なるほどと頷きながら読んだ。
どこを切り取っても金言が多く、自分の行動に何を活かせるか考え始めている。定期的に読み返したい一冊。

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2023年08月11日

Posted by ブクログ

原書を読む前に、ざっと理解するために読みました。平易な文章にて、現代のビジネス事例に符合させて解説していただいており、さらっと読めました。高齢化、コロナ対応など、閉塞している日本にも当てはまる事が多々あり、マスコミの情報鵜呑みにして、思考停止になったり、一つの正論からすべてに展開しがちな空気感の醸成など、まだまだ本書からも学ぶべき事が多いと思いました。原書もチャレンジしてみます。

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2023年06月03日

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タイトルの帯に『日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ』とある通り、敗戦を通じて何も学んでいないということです。根拠なき精神主義は我々日本人のDNAから消えることはないのでしょうか?

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2024年05月21日

Posted by ブクログ

「どーして政府はコロナ対策でこうも失策を続けて繰り返すのだろう?」、そういう思いから、大東亜戦争時の日本軍が国力の差でなく組織や作戦の選択でどのような失敗を犯してきたのかという名著の要約版を読んだ、名著自体は難解らしいので。
 この本をさらにまとめたウェブサイトもあるので、それを繰り返し読んでいただくのもよいが、突き詰めれば、日本人論になってしまう。アメリカが選択した行動との対照が鮮明だからだ。
なので、コンティジェンシープランを合理的に国民に示さず威嚇に用いるだけの政府はこれからもコロナ対策で失策を続けて繰り返すだろうし、政府を批判しても2割打者が急に3割打者に生まれ変わる能力をもっているはずもなく、いわばそれは日本の本質であり、日本に暮らす市民はそれを見据えて自分を守らなければともに自滅させられかねないと改めて感じさせられた。

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2024年04月22日

Posted by ブクログ

素晴らしい入門本 原作は素晴らしく難解で壮大なので、このような入門本があるのはすごく助かる。
周りの雰囲気でなんとなく判断を下すと、責任の所在も曖昧だし、状況が変わっても修正指示を出しにくくなる。良くも悪くも日本の文化なんだろうけど。

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2025年12月09日

Posted by ブクログ

戸部良一他「失敗の本質」が難しすぎたので、こちらを読んだ。
上層部の意見になにを言ってもムダという徒労感、成果≠評価・やる気=評価などは自分の会社に当てはまるところがあった。
時間外が多いだけで成果を出してない者が、上層部から評価されていたりと、現場と上層部の乖離が激しいように思える。
自分がもし管理職や上層部になれたとしたら、どういった目標を掲げたり部下とのコミュニケーションを取ったら良いかを考えさせられた。

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2025年07月02日

Posted by ブクログ

●1
体験的学習の限界と成功の持続性
・一時的に勝っても、成功要因を理解していなければ持続的な成果にはつながらない
・成功体験のコピーではなく、背景にある戦略的な「指標」を見抜く必要がある
【具体例】一度ヒットしたテレビCMを別の商品で再利用しても効果が出ないのは、顧客ニーズや市場の変化を捉えられていないから

●2
シングルループ学習とダブルループ学習
・シングルループ:目標自体は正しいという前提で、やり方だけを見直す
・ダブルループ:そもそもの目標や問題設定を疑い、根本から見直す
【具体例】売上低下を「営業の怠慢」と捉える(シングル)か、「市場の変化や商品力の問題かも?」と考える(ダブル)かの違い

●3
イノベーションの3ステップ
・①現状で勝敗を分けている指標を発見する
・②その指標を無効化する方法を探る
・③さらに優れた新たな指標を打ち立てる
【具体例】「新聞広告量」ではなく「SNSの拡散力」が購買を左右すると気づき、広告戦略を再設計する

●4
体験的学習の罠
・経験則だけで判断する癖が、問題の本質を見誤る原因となる
・「これでうまくいった」と思い込み、本来の構造を見失う
【具体例】以前成功した会議形式を、メンバーの特性や目的が違う場でも機械的に使って失敗するケース

●5
トップの現場主義の重要性
・情報は組織の階層を通すと歪む
・現場を見ることで、意思決定のスピードと正確さが増す
【具体例】社長が現場のクレーム対応を自ら観察し、すぐに業務改善を実施する

●6
失敗するリーダーの共通点
・自分の考えに固執し、周囲の意見や現実の変化を受け入れない
・結果として誤判断を繰り返し、組織を停滞させる
【具体例】「うちのやり方は間違っていない」と過去のやり方にこだわり、業績が落ちても変化に対応できない

●7
リーダーが組織の限界になる
・「自分の視野の狭さ」がそのまま組織の限界になってしまう
・優れたリーダーは、組織の可能性を広げる存在である
【具体例】「できない」と決めつける上司のもとでは、社員も挑戦しなくなり、成長が止まる

●8
体験的学習文化が誤解を助長する
・「それとこれは別」という冷静な整理を拒否しがち
・一つの正論で問題全体を解釈しようとする危うさ
【具体例】「経費削減が正義」と言いすぎて、必要な開発投資まで削ってしまう

●9
リスクマネジメントの思考
・安全運転と保険加入は目的が異なる。両方が必要
・万一に備える行動と、普段の注意行動は両立すべき
【具体例】事故を起こさないように気をつけることと、事故時の損害を最小限にする保険は別の対策である

体験的学習の限界と成功の持続性
・一時的に勝っても、成功要因を理解していなければ持続的な成果にはつながらない
・成功体験のコピーではなく、背景にある戦略的な「指標」を見抜く必要がある
【具体例】一度ヒットしたテレビCMを別の商品で再利用しても効果が出ないのは、顧客ニーズや市場の変化を捉えられていないから

●2
シングルループ学習とダブルループ学習
・シングルループ:目標自体は正しいという前提で、やり方だけを見直す
・ダブルループ:そもそもの目標や問題設定を疑い、根本から見直す
【具体例】売上低下を「営業の怠慢」と捉える(シングル)か、「市場の変化や商品力の問題かも?」と考える(ダブル)かの違い

●3
イノベーションの3ステップ
・①現状で勝敗を分けている指標を発見する
・②その指標を無効化する方法を探る
・③さらに優れた新たな指標を打ち立てる
【具体例】「新聞広告量」ではなく「SNSの拡散力」が購買を左右すると気づき、広告戦略を再設計する

●4
体験的学習の罠
・経験則だけで判断する癖が、問題の本質を見誤る原因となる
・「これでうまくいった」と思い込み、本来の構造を見失う
【具体例】以前成功した会議形式を、メンバーの特性や目的が違う場でも機械的に使って失敗するケース

●5
トップの現場主義の重要性
・情報は組織の階層を通すと歪む
・現場を見ることで、意思決定のスピードと正確さが増す
【具体例】社長が現場のクレーム対応を自ら観察し、すぐに業務改善を実施する

●6
失敗するリーダーの共通点
・自分の考えに固執し、周囲の意見や現実の変化を受け入れない
・結果として誤判断を繰り返し、組織を停滞させる
【具体例】「うちのやり方は間違っていない」と過去のやり方にこだわり、業績が落ちても変化に対応できない

●7
リーダーが組織の限界になる
・「自分の視野の狭さ」がそのまま組織の限界になってしまう
・優れたリーダーは、組織の可能性を広げる存在である
【具体例】「できない」と決めつける上司のもとでは、社員も挑戦しなくなり、成長が止まる

●8
体験的学習文化が誤解を助長する
・「それとこれは別」という冷静な整理を拒否しがち
・一つの正論で問題全体を解釈しようとする危うさ
【具体例】「経費削減が正義」と言いすぎて、必要な開発投資まで削ってしまう

●9
リスクマネジメントの思考
・安全運転と保険加入は目的が異なる。両方が必要
・万一に備える行動と、普段の注意行動は両立すべき
【具体例】事故を起こさないように気をつけることと、事故時の損害を最小限にする保険は別の対策である

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2025年06月07日

Posted by ブクログ

失敗の本質を分かりやすくポイントに絞って書かれている。
ビジネスに通ずる、日本人なら何となく分かる話があるので、あるある、と思いながら読み進められる。
歴史は現代から結果論的に振り返ることしかできないが、今の自分が当時の状況に直面しても、きっと同じ道を辿っていたと思わされる。
属人的ではなく、システム改革をしていかないといけない。

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2024年09月06日

Posted by ブクログ

 偶々この本の一部抜粋記事を見つけて読んでみた。
この本が指摘している日本の組織の問題点は私が会社に抱いている不満と全く同じで自分の考えに自信が持てた。
日本軍は型の伝承に終始し、勝利の本質を継承できなかったらしい。「二度と悲劇を繰り返さない」という言葉でさえ、本質を理解しないまま形だけ戦争を放棄しているのではないかと思った。
経営陣向けの本なのか従業員の立場からどう改善するべきがが分からず、転職しかないのかなという気になってしまった。
機会があれば失敗の本質も読んでみたい。

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2024年05月08日

Posted by ブクログ

大東亜戦争の失敗から、日本人が陥りがちな失敗の要因を解説している。
「戦略とは追いかける指標を決めること」
とても印象に残るし、的を得ていると思う。

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2024年04月04日

Posted by ブクログ

文庫本で「失敗の本質」を買ってきたので、読み始める前に予習用で読みました。
忙しい社会人がササっと読めるように、文の終わりにポイントがまとめてあったり、一目でわかるようにシンプルに図式化していたり、予習用としてとても読みやすい本でした。

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2024年01月30日

Posted by ブクログ

本書の特徴
本書は、第2次大戦における日本軍とアメリカ軍の戦い方を比較し、敗北の原因を経営学的見地から分析した1冊です。大戦に至る経緯や敗因の分析その後の日本経済の復興について書かれた書籍はたくさんあります。対して本書では、敗戦を招いた日本軍の組織体質に着目し、21世紀になって活力を失いつつある日本の日本企業組織と驚くほど共通しているという問題提起、および日本の企業組織が今後イノベーションを起こすためのヒントを提示している点が特徴となっています。

この本をお勧めしたい人
事業でイノベーションを渇望する中小企業の経営者。また私自身は、いち会社員ですが、今後会社で成果を上げたいビジネスパーソンにとってもためになる内容です。

本書の中で印象に残ったところ
既にいろんなところで言われている「なぜ日本的思考は変化に対応できないのか?」について。本書は、「日本企業は既にある物を高い水準で真似する」「真面目に努力して取り組む」といったことは得意であると。しかし「自分の頭で考る」とか「言われたことを、ただ言われたとおりにやる」といった点を挙げ、このことが日本に画期的なイノベーションが誕生したり、次世代を担うリーダーがなかなか出てこない背景にあるのだと言っています。そして本書では、日本の産業から今後イノベーションを誕生させるためのヒントとして、企業組織で働く人一人一人に向けた処方箋を提示しています。例えば「言われた事に何の疑問も持たずにただこなす」姿勢を戒めるとか、自分なりに「こうやればいいんじゃないか?」など自ら考えて工夫をする大切さについて挙げています。要するに「受け身の姿勢で仕事をしない」「当事者意識を持って取り組む」という事を言っているのだと思います。私の会社は企業研修や社員教育事業をしているのですが、研修で教えていることと本書で示唆している内容が共通していてとても驚いています。

イノベーションのためには何が必要か?
以前、司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」を思い出しました。司馬遼太郎さんは「自らが国家を担う気概を持ち、その意識を疑うこともなく政治・軍事・学問など各々の専門分野において邁進した」と述べていて、日露戦争で活躍した秋山兄弟と第2次大戦時の日本軍がとても対照的だと感じました。この「自らが国家を担う気概を持ち」こそ、「当事者意識を持つ」という事だと思います。

今後自分の行動をどう変えるか?
敗戦の要因として、本書は他に「戦略」の不在を挙げています。本書によると、戦略とは勝つための指標、自ら道筋を立てながら行動するという、指針や考え方を言うそうです。あらためて今後は、行動を起こす際も今まで以上に戦略を意識して取り組んでいきます。

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2024年01月22日

Posted by ブクログ

「日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ」
わかりやすく、勉強になる本だった

マインドマップにまとめる予定

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2024年01月18日

Posted by ブクログ

日本軍と現代日本に通底する弱点を論じた一冊。
キーワードは3点。無駄な勝利の積み上げ、達人への依存、都合の良い情報での会議。
日本は太平洋戦争で島の占拠数を目標としたが、アメリカは勝つために重要な島の占拠に特化した。
日本は技術を磨き伝承して達人を養成したが、アメリカはセンサー付きミサイル、夜間レーダー開発で日本の攻撃を無効化した。
日本はフィルタリングされた望ましい情報のみで会議したが、アメリカは現場のフィードバックを受け正確な情報で会議した。

これらに共通する日本の弱点は戦略の欠如。
日本は技術の錬磨が得意な故、大局を無視した部分最適に陥りやすい傾向がある。

変化の激しい現代、より戦略が重要になるだろう。
日本の組織だけではなく、個人に通底する課題でもある。自分の目標、目の前の取り組みが戦略的に正しいのか、随時自問することを習慣化したい。

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2024年01月04日

Posted by ブクログ

・失敗の本質
「目標」が明確になっていないと一貫性のない行動をとってしまい、遠回りになる。
「戦略」をきちんと立てないと、目標達成に対して遠回りになる。
限られたリソースをどこに配分するのか、目標達成に向けてきちんとした「戦略」を立てる必要がある。

一時的な勝利よりも最終的にどのような状態になっていたいかをイメージしておく。
すると、あえてここは撤退するところ、あえて隙を与えておくところ。など選択が可能になる。
これらも全て最終的な目的からの逆算。

ゲームのルールを変えたものだけが勝つ
→日本人は何かを極める=鍛錬がメイン
アメリカ人は根本的に常に勝つための指標を疑い、ゲームチェンジャーになる事を意識している。

同じ体験をしても、人によって感じ方は異なる。
1つの出来事に対して、10得られる人もいれば、100得られる人もいる。
量はもちろんのこと、質(感じ方)も同時にレベルアップしていく必要がある。

年齢が上がるほど、これまでの自分を常に疑うべきである。
過去の経験(成功体験など)に囚われずに、状況をフラットに見る。

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2023年09月12日

Posted by ブクログ

「失敗の本質」の解説・サマリー本。オムニバス的に、主題→論点→事例→まとめが分かりやすく纏まっていて極めて読みやすい。日本人論・ビジネス書としても読めるもの。

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2023年04月15日

Posted by ブクログ

日本軍と現代日本の共通点を明らかにすることで、組織が失敗する原因を解き明かしている。
日本人は今こそ日本軍の失敗から学び、時代の転換点を乗り越えなければならない。というメッセージが強く響く

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2024年10月10日

購入済み

日本の組織の弱点とは

大東亜戦争における日本軍の多くの過ちは、現代の日本的組織に通ずるものが沢山あると気付かされます。戦時の知識に詳しくなくても非常に読みやすいです。

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2020年05月28日

Posted by ブクログ

原書は難しいとのことで本書を先に読んでみた。

日本軍→権威主義…現場への無理解
アメリカ軍→現場の自主性・独立性を認める

アメリカ軍はイノベーションを起こす際にも、以下の3つのステップで次々に日本軍を相手に戦果を上げている。
①既存の指標の発見
②敵の指標の無効化
③新指標で戦う

本書が原書をどれくらい解説できているのかはわからない。

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2025年11月02日

Posted by ブクログ

著者がある経営者に「『失敗の本質』を読んでみて、ヒントはあると感じるが、具体的にどう自分の会社に活かしていいのか分からない」と言われたことをきっかけに執筆されたそうです。

そのため、『超』と付くとおり、「原作ではこんなことまで言ってないけど?」という点が多々ありますし、ところどころピントがズレてるところもあります。しかし、それは一旦置いておいて、著者が主張したいこと自体はとても勉強になります。
特に、次の点は覚えておきたいと思いました。
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①戦略とは、いかに「目標達成につながる勝利」を選ぶかを考えること。
②勝利につながる「指標」をいかに選ぶかが戦略である。
③局地的戦闘で勝利しても、「戦略となる指標」を取り出すことをせず、「体験そのものを再現」することに執着すると、目の前の勝利と同じ型を追いかけることに繋がる。日本軍は部分的な勝利のコピーを全ての戦場で追いかけた。
④新しい指標を発見することが、「戦略そのものを発見すること」。
具体的には、次の「イノベーションを創造する3ステップ」が大事になる。
STEP1 「既存の指標」の発見
STEP2 敵の指標の「無効化」
STEP3 「新指標」で戦う
例えば、
STEP1 零戦の強さは「旋回性能」
STEP2 1対1では戦わず2機1組で零戦を挟み撃ちにする
STEP3 「連携性」により空戦を優位にする
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「2対1で戦うというのは戦術じゃないの?」とか疑問もありますが、指標を見抜き、新しい有効な指標を発見し、それを追及すべき、というのは大事なことと思います。それこそ、日本の家電メーカーが「性能」ばかり追いかけて、新しい指標を発見できなかったのはその通りなので。

ビジネスで言えば、目標を明確にした上で、有効な指標を発見・設定し(見直しすることも含め)、KPIとして定める、ということになるでしょうか。
また、①については、KSFは何か(KSFの設定)ということになるかと考えます。

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2025年11月01日

Posted by ブクログ

失敗の本日の内容を知るには良いが、解釈は2010年代の日本企業のこういうところが悪いよというバイアスのかかった精神論であった。旧日本軍のシステム面のどこに不備があったのかに重点が置かれてなくそこが悪かった
中立的にシステムの不備だけを書いておけばよかったのではないか

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2025年08月23日

Posted by ブクログ

失敗の本質の復習のために読みました。
改めて、組織をダメにするのは空気なんだという事がよく分かった。
おかしい、と感じた時に空気に流されてはいけない。そして組織はそれを許してはいけない。
本当にその組織の事を思うなら、全てを事実ベースで判断しなければならないのだと肝に銘じる。

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2025年01月01日

Posted by ブクログ

日本軍の硬直的なトップダウン体質は現代の日本企業と同じだと感じた
日露戦争は勝っても太平洋戦争で大敗
昭和は経済成長しても平成は停滞
全く同じことを繰り返していると感じました

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2023年10月30日

Posted by ブクログ

結局、この著者自体が典型的な失敗例を露呈してると思うんだけどなぁ。
内容自体は良かった。ただ、ご存知マイクロソフト、アップル、ユニクロを例にすると解りやすいでしょ!成功例です!ってのが日本の失敗例の具現化だと思うんだよな。
翻訳された自己啓発とか読むと例えが成功してる訳じゃない隣人だったりするけど、成功してるから正しい、権力あるから正義と、隣人でも堂々とケースとして紹介出来るの違いが会社組織のボトムアップもすくい上げる在り方の反映が…同じ事言ってるかな…

なんかそういうもどかしさは感じた。

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2023年09月14日

Posted by ブクログ

読みやすいのは読みやすいんだけど(そこは良い)
こう思う、〜な気がする と言われると「はあ、そうかも知れませんね」「それはあなたのお気持ちでは」という気持ちになる

色々書いてあるけどウィッスという感じだった。数センテンス学びはありました。もうちょっと文量は短くできそうという感想です

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2023年09月03日

Posted by ブクログ

ある程度日本史の知識があったため、するすると読み進められた。「目標達成に繋がらない戦術よりも、目標達成のための大局的な戦略」や「ダブル・ループ学習法(想定した目標や問題自体が間違っているのではないかという検討を含む学習方法)」はビジネスだけでなく受験勉強や資格取得においても活用できるのではないかと思った。

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2023年04月27日

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