あらすじ
人の過去を覗く千里眼の能力を隠して銀座のカフェーで働く少女・叶恵は、ある日訪れた眉目秀麗な御曹司・玲司に怪奇事件「狐憑き」の調査を依頼される。多額のチップを提示され、叶恵は異能を隠しながら慎重に調査を進めることになったが、異常に鋭い機転と洞察力を持った玲司にはついにその秘密がバレてしまう。玲司に対し警戒を強めた叶恵だったが、それ以来、玲司は叶恵を求めてカフェーに入り浸るようになってしまい――?
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Posted by ブクログ
舞台は昭和初期の銀座ながら、主役二人のバディは『青薔薇アンティークの小公女』を彷彿とさせた。
叶恵の方が口は悪いが。
千里眼(というかサイコメトリー)を持っている上になかなか濃い過去持ちの叶恵。
ただそれ以上に出てくる男性陣が総じてやばくて濃いので叶恵の過去やら設定やらが霞む勢いだった。
特にヒーローの玲司の終盤に明らかになった本性というか性格というか、とにかくこれがかーなーりーやばかった。
どうやばいのかはネタバレが酷いので割愛するが、彼にしても他の男性キャラにしても変な意味で愛が重い。
叶恵に同情する、本気で。
続刊が決定しているとのことで、叶恵に影を落としている例の人との決着は持ち越し。
というか、今回は過去にこんなことがあったというだけで、その人との再会などはなかったのだが。
今後シリーズが続くなら、この人との決着が一つのゴールになりそうだなと予想しつつ、不思議な話の謎解き自体も楽しかったので、今後もぜひ追いかけたいシリーズだと思いました。