【感想・ネタバレ】増補 「児童虐待」へのまなざし 社会現象はどう語られるのかのレビュー

あらすじ

90年代以降,様々な支援・対策が打ち出され,対応を求められてきた「児童虐待」.統計上の増加が意味するのは,都市の病理か,心の病か,それとも――.「虐待」に対する人々のまなざし,そしてその変遷から読み解く.部活動・いじめほか学校問題の研究・発信で知られる著者の初著作を,増補のうえ待望の文庫化.

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Posted by ブクログ

社会構築主義を軸に児童虐待という社会問題を考察する本ですが、単に児童虐待というものがどう社会的に認識(構築)されていったのかという話ではない。児童虐待相談件数という課題発見の統計的データの推移や都市と地方の比較から、社会課題へ向ける人々のまなざしが環境によって異なることを明らかにしたり、援助に関わる専門家が自分の関わるケースを児童虐待である/ないと認識したり解釈したりする判断、あるいは親・子という虐待の当事者の認識・言葉選び・振る舞いの戦略にも社会的な児童虐待への認識が影響しあっていることをインタビュー調査から検討したりと、一段も二段も違う視点が提示されており社会構築主義という立場の面白さを改めて突きつけられた。

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2026年04月21日

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