あらすじ
元王妃と騎士の絆は主従を超えて。
夫である冷酷なヒースター国王から王室追放を言い渡された王妃セリーナ。それは愛人をセリーナのかわりに王妃とするための策略だった。王宮を出たら野垂れ死ぬしかない私に、どうか辺境の小さい領地をお与えください――泣きながら慈悲を乞うセリーナだったが、実はその涙は偽物。すべてはシナリオ通りで、みじめな王妃を“演じる”セリーナの内心は、自由になれる喜びにあふれていたのだった。
冷たい仕打ちを受けた王宮を去って辺境の地で静かに暮らすため、密かに計画を進めていたセリーナは、セリーナを慕う侍女マリーだけを連れて与えられた領地へ向かう。旅の途中で王宮からの刺客に襲われるが、それも予想通り。突然現れてセリーナを救ったのは、王宮騎士団長でありながらセリーナの協力者として影で動いていたエイベルだった。
王宮の思惑に巻き込まれながらも、セリーナは自らの手で未来を切り開こうと奮闘する。そんなセリーナを全身全霊で守るのは、竜族の末裔として虐げられていた幼い頃、自分を救ってくれたセリーナに生涯の忠誠を誓うエイベル。そして、主従を超えた絆で結ばれるふたりはこの国の運命をも変えていくことに――!?
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Posted by ブクログ
○本のタイトル『捨てられた王妃は、孤高の竜騎士に愛される』青と赤の激闘
○著者名 朝比奈 希夜(あさひな きよ)
○出版社 小学館
○カバーデザイン 須貝 美華
○カバーイラスト 白谷 ゆう
○ジャンル ライトノベル・ロマンス・ファンタジー
◯どんな本?
無慈悲な国王に追放された元王妃・セリーナが、自らの運命を切り開くために奮闘し、忠実な騎士・エイベルとともに、深い絆を築いていく感動的な物語。
ロマンティックなファンタジーや、自分らしい生き方を追求するストーリーが好きな方に特におすすめ。
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(主な登場人物の特徴)
○セリーナ
・21歳の主人公で、3年前にヒースター王国の王妃になった
・彼女の夫はヒースターの国王イドリス
・長いブロンドの髪を持ち、大きなブラウンの目が印象的
・借金で没落寸前の伯爵家で育ったため、身の回りのことができる
○エイブル・スタンリー
・23歳の王宮騎士団長で、長い前髪とブルーシルバーの髪を持つ
・瞳はグレーで、剣の腕前は群を抜き国王イドリスのお気に入り
・背が高く、熱い胸板とたくましい腕を持っている
・セリーナの味方であり、彼女の支えとなる存在
○イドリス
・ヒースター王国の支配者で、セリーナの夫
・愛人がいる
・ヘーゼル色の目とブラウンの髪が特徴
・セリーナに意見されることを嫌い彼女の言動を生意気だと思っている
・賢いとは言えない
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(舞台や世界観)
ヒースター王国という架空の王国が舞台。
この物語の主人公は、無慈悲な国王イドリスに追放された元王妃、セリーナだ。
彼女は過去の傷を抱えながら、辺境の小さな地で新たな生活を築こうと奮闘する。
セリーナを支える仲間と共に、運命に立ち向かう姿が描かれ、ハラハラドキドキの展開が待っている。
ファンタジーやロマンチックな要素が織り交ぜられた魅力的な世界観を楽しむことができるだろう。
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(ページをめくりたくなる展開)
無慈悲な国王イドリスに追放された王妃セリーナが、新たな人生を切り開く物語。
セリーナはイドリスの愛人が妊娠したことを知り、追放を逆手にとって自分の運命を変えようと奮闘する。
周囲の仲間と共に逆境を乗り越えていく姿には胸が熱くなることだろう。
今後の進展に、うまくいかない予感が漂い始め、ページをめくる手に緊張が高まった。
とはいえ、セリーナを護衛する王宮騎士団長のエイベルは、彼女を支えるために重要な役割を果たしていた。
彼には特別な理由があり、セリーナに忠義を誓い、全力で彼女を守ろうと努めている。
さらに彼はとても強いため、安心感があり、頼りにできる存在だ。
二人の関係は、主従の枠を越えた深い絆へと成長していくのだろうか…
彼の献身的な態度と、セリーナに関わるさまざまな出来事は心に響くものがあるはず。
そして、新しい場所で、セリーナの思いやりや、強さが周囲を動かし、進化していくところは読みどころ。
この物語は、セリーナとエイベルの魅力に引き込まれ、爽快で感動的な結末が待っている。
その魅力を、あなたにもぜひ感じてほしい。
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(ひとこと)
戦いが始まるシーンでは、皆が無事に戻ることを願いながら、私もつい応援してしまいました。
ハラハラドキドキする場面や、心が温まる瞬間もあって、すっきり爽快な気持ちも味わえました。
エイベルの小さな○○○○姿も可愛らしく想像させてくれます♡
また、パクシムとエイベルの関係性がとても良く、男の友情には思わずニヤニヤしてしまいました。
楽しさゆえにあっという間に読み終わってしまうと思ったので、あえて数日かけてゆっくり読み進めました。