あらすじ
婚約破棄された転生令嬢が辺境で育児ライフ!
十三人きょうだいの長女だった前世の記憶を持つディアナは、夜会で王太子から婚約破棄を告げられる。ディアナの実家ツェーリンゲン公爵家と王家の間では、半世紀に一度婚姻を結ぶことが定められていたが、こうなっては仕方がない。何事においても冷静なディアナは、自立して生きるために働く道を選ぶ。
職業斡旋所で見つけたのは、魔物が跋扈する辺境にあるライトニンゲン伯爵家での乳母というお役目。貴族たちの噂話が届かない遠い場所で働こうと思っていたディアナには、好条件の仕事だった。伯爵の子どもは三人。みな問題児でトラブルを起こしてばかりのようだが、それも伯爵の妻である子どもたちの母が突然姿を消したことが理由らしい。ディアナはたくさんのきょうだいを育てた前世の経験を生かせると、伯爵家で働くことを即決する。
だが、子どもたちは予想以上に手強く、伯爵は厳格で難しい人物。しかも魔物が荒らすこの地は常に危険と隣り合わせだった。その上、ディアナの周囲で不穏な騒動が起こるが、いつも優しく励ましてくれる伯爵の弟・アトラス卿の笑顔に、ディアナは癒やされるようになって……!?
感情タグBEST3
この作家さんらしいお話
作家さん買いです。
育児ものが痛快なものが多いので好きでよく読みますが、今作は色々と考えさせられるところも多くておもしろかったです。
説教っぽくもないし。
ディアナがクソみたいな王子と婚約破棄することになって乳母を選ぶシーンは興味深かったです。
いろんな荷物をあの時点でどっさりおろしたんだなということが終盤に気づく仕掛けだったような。
生きるというのは過酷だけれどおもしろくもある、としみじみしました。
Posted by ブクログ
面白かった。
メシマサ本は何冊か既読で、雪国狩り暮らしが記憶に残っている。
いいペンネームだと思う。
本作、
・婚約破棄された貴族令嬢
・必ず王家と婚姻する家系縛り
・転生者
・癒しの犬っ男子
・問題解決
と、王道テンプレだが、設定が
前人生でテレビのリアリティショーの
大家族ものに出ていた経験があったりとか、
悪役令嬢の設定が面白かったりとか、
色々とあれがなにで繋がってたりとか
面白かったが、後半、ちょっと端折りすぎというか
もうちょっと前半とのバランスがあってもええかとは
おもわんでもなかった。
小学館のキャラブン、2018年スタートの新しいレーベルだが
今までいつもいく本屋でみることがなかったような、、
もしくは、目につかないところに棚があったのか??
最近、すごくいい場所に置かれて、
さらに、新刊も面陳されるようになったので目についた次第。
本に限らず、商品はどこに陳列されるかというのは大切だな、と
思ったのだった。
Posted by ブクログ
十三人兄弟姉妹の長女だった前世の記憶を持つヒロインが婚約破棄を告げられたことをきっかけに自立して生きるために働く道を選ぶ。辺境にある伯爵家で乳母として働くヒロインが逞しく面白かった。続きも読んでみたい。