あらすじ
トレジャールーム、赤コートのセルマ、少年少女、ファミレス☆ナイト、ボーダーライン、県立マンモス西高等学校の6編を収録。今もっとも注目されている作家のひとり・ねむようこの魅力が満載。
...続きを読む
作者は、去年ドラマ化された『午前3時の無法地帯』のねむようこ。ふんわりしたかわいい絵柄と、ゆっくりしたテンポのストーリー展開が魅力的な作家さんです。そんな彼女の読み切り作品が6編収録されています。
彼氏の指輪を失くしたハンナと、その指輪探しを手伝う青年の出会いを描いた「少年少女」。一夜限りのモテ期到来が実は…な「ファミレス☆ナイト」。麻耶と愛犬ココの非日常的な世界を題材にした「ボーダーライン」。教育を受け続けることができる高校を舞台に、87歳のカメ吉・ちよじ・ツルちゃんの三角関係を描いた「県立マンモス西高等学校」。本当の“居場所”って何?ということを考えさせられる「トレジャールーム」。赤いコートを着たセルマと、琥珀の石を追い求める不思議な“おっさん”の意外な関係を描いた「赤コートのセルマ」。
全ての作品が、仕事・勉強・恋愛などで疲れてしまったあなたの心を癒してくれます!日常で見落とされている空間を旅してみませんか?
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
ねむようこ作品はぜんぶ(たぶん)読んでるけど、短編集おもしろいな〜。
女の子がすごく可愛い。
ちょっと不思議な世界観。
ファミレスナイトや県立マンモス西高校とか、笑った!好きだな〜。
いや、ぜんぶ良かったです!
Posted by ブクログ
※ちょっとネタバレあります!ごめんなさい!
ねむようこさんの作品は初めて読んだのですが、絵も綺麗だし面白かったです。
爽やかなようでいて、結構、読後モヤッとした不安に包まれるようなお話もありました。(個人的にはどちらかというとそういう短編の方が好きです。)
一方、「ファミレス☆ナイト」「県立マンモス西高等学校」はなにも考えず明るく楽しめます。
(ここからかなり個人的な解釈が入ります)
表題にもなっている「少年少女」は、「身内の死」よりも「彼氏との別れの危機」が大切であった主人公が、少年と指輪を探す過程で徐々に「自分が日々の中で大切に思っていたこと」を自分と切り離して考えられるようになります。最後のシーンは、少女が見失っていた何かと向き合うきっかけとなり、それを少年は「美しい」と涙します。
小道具とか、風景とかの使い方がすごい上手いなー、と感動しました。面白かった!