あらすじ
西洋の美味に憧れ鶏で試みた和製フォアグラ、「馬抜き流鏑馬」「競鶏」ほか珍奇なゲーム開発競争、自然界の蛋白源を用いた保存食作り。寝食を忘れ、精魂を傾け、知恵を絞り尽くして次々にクリエイトする馬鹿馬鹿しくも真剣な遊びの数々。昭和30年代の福島・阿武隈山地を舞台に描く笑いと涙の自伝的小説。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
福島県の田舎町を舞台にした、主人公と仲良しの玄白との子供時代の出来事を綴った青春小説。悪がき2名・・・という設定になっているが、村の成長を考え、行動的かつ独創的な動きが随所に見られ、とても良い2人という印象を持った。昭和時代の田舎町を彷彿とさせるほのぼのとした心温まる話が多い。話が進むに連れて、主人公達も年をとっていき、時代の流れも感じることができる作風。理系っぽい独特な文章の言い回しが出てくるが、それはご愛嬌。私生活でちょっと疲れ&落ち込んでいるときに本小説に出会い、気持ちを少しだけ落ち着かせることができた。殺伐とした現代社会や都会に疲弊している人におすすめしたい1冊。