【感想・ネタバレ】三浦綾子 電子全集 忘れえぬ言葉―私の赤い手帖からのレビュー

あらすじ

心に残るさまざまな言葉を思い出とともに綴った愛のエッセイ集。

毎日の平凡な生活の中で、ふと聞いた言葉や面と向かって言われた言葉が、心に残って消えない時、その言葉もまた肉体に刻まれた傷跡と同じように、その時の状況が瞬時に甦ってくる・・・。感動した言葉、おりにふれて思い出す言葉、自らを戒めるものとして受け入れた言葉、力と希望を与えてくれた言葉、愛の言葉などをまとめた心に残るエッセイ集。

「三浦綾子電子全集」付録として、夫・三浦光世氏によるエッセイ「妻を語る」を収録!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

何回読んだか分からないくらい何度も読んだ、
私の一番大切な本です。

中学の頃、何カ月もかけてバスの中で読んで以来、
私のバイブル。

「あー、この本にある言葉が私を作ってきたんだなぁ」
と思います。本当にすごく影響を受けた。

中学の頃好きだった話は、
●あの人どうしている。
●大きいミスを許し、小さなミスにはきびしく。
●行けばしゃんとなる。
●そこまでは覚えています。
●どうか一生幸せであるように。
●愛がこわれるから。

「そこまでは覚えています」の話は、
何度読んでも泣いてしまいます(;_;)
なんて温かな心なんだろう。

「行けばしゃんとなる」は、
中学時代いつも唱えていた気がする。
毎朝眠くても、学校に行けば、しゃんとなる。
だから今日も学校に行こうって。

「あの人どうしている」は、
憧れの言葉でした。
自分もそんな風に思ってもらえる人になりたい。って。

「どうか一生幸せであるように」も
泣ける話です。
お母さんはたくさんたくさん苦労をしてきているから、
あんなふうに見ず知らずの人にも祈る。


中高時代はあまり本を読まなかったけど、
その中でこの一冊に出会えたことは
本当に良かったって思います。


もし自分がこういう風に、
自分の聞いた「忘れえぬ言葉」を題材に本を書くとしたら、
何を書くだろうって考えた時に、
こんな風に人に話せるほど濃くて素敵な話を
いくつもはとても書けないなぁって思って、
やっぱり三浦綾子さんすごい、と思ったのでした。

0
2012年10月13日

「エッセイ・紀行」ランキング